ブームを超えて定番に!牛乳の代わりにオートミルク。レシピもご紹介

2021年2月:新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛が広がるなか、「コロナ太り」の解消法としてオートミールが注目されているとのことですので、2020年04月に執筆された当記事を再掲載いたします。

世界中でオートミルクがブームになった2018〜2019年

 もはやカフェに行くと当たり前にあるのが、牛乳を豆乳やアーモンドミルクに変更するオプション。そして最近もっともオーダーが伸びているのがオーツ麦(Avoine/Hafer)から作られたオートミルクです。オートミルクを使った「オートラテ」は流行の発信地であるアメリカ西海岸やニューヨークなどでも定番になってきており、スイスや日本でもそれに続いて普及しはじめました。

 欧米のスーパーでも豆乳と並んでオートミルク(オートドリンク)が、ライスミルク・アーモンドミルクなどと一緒に存在感を放つように。中でもオートミルクは温めると自然な甘みがでること、また独特のクセなど少ないことから、カフェでは人気のオプション。これらの牛乳置き換え飲料は、植物性で消化がはやく、胃に負担をかけないヘルシーな飲み物として知られています。牛乳アレルギーといわれる乳糖不耐性でも、これらの植物性ミルクなら問題ないという方も多いでしょう。

 オーツ麦は全粒穀物なので、精白された小麦や米に比べてたんぱく質や食物繊維、ビタミンB群などがより豊富だとも言われています。オーツ麦には、とくに現代女性に不足しがちな鉄分やマグネシウムも多く含まれているのが嬉しいところ。

オーツ麦、もともとはオートミールやミューズリでおなじみ

 スイス発祥のシリアル食品として有名なミューズリーのメイン材料は、オーツ麦・えん麦という穀物をフレーク状に加工したもの(Flocons d’avoine/Haferflocken)です。

 「オートミール」という名前でオーツ麦をご存知の方も多いのではないでしょうか。スイスではオーツを使ったスープなどもやさしい味で定番人気です。オーツ麦はミューズリーの他にも、水や牛乳で煮たお粥やグラタン、ビスケットなど、様々なレシピに登場します。スイスでは甘い味付けをすることが多いようですが、出汁やコンソメで煮込んでも美味しくいただけるのでぜひお試しを。

  グルテンの含有量が少ないため、オーツ麦だけでパンなどを作るのは難しいようですが、小麦粉などと混ぜて使えば、ヘルシーでもっちりとした歯ざわりのパンを焼くことができます。パンを焼く際には、フードプロセッサーなどを使って粉々にしたオーツ麦を使うのがおすすめ。粉状に挽かれたタイプはお店でも手に入れることができます。

自宅でも作れるオートミルク&残ったオーツ麦でパックも!

 オーツを最初に購入すると、一度にひとつの料理で大量消費をするのは難しいと思います。あれこれ試すうちのひとつとして、オートミルクの作り方をお伝えします。市販のオートドリンクやオートミルクもヘルシーですが、わずかに入った添加物や植物油が気になる!という方にも手作りはおすすめ。

 ミルクをつくったら、オーツ麦の残りカスは捨てずに、洗顔やパックに使えます。

 味付けや調理法などをアレンジしていろいろな食べ方を楽しめるので、日頃の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

材料

3人用 / ★(簡単・節約) 20フラン以下で作れる / 所要時間:1日目3分 + 2日目10分

★オーツ麦……1カップ
★水……3カップ
★塩……ひとつまみ

作り方手順

①オーツ麦1カップをボウルに入れ、3カップの水をオーツ麦がヒタヒタになるまで入れる。一晩ラップをして放置します。

②一晩おいて水をすったオーツ麦に塩をふり、浸した水と一緒にハンドミキサーで細かくします。

③布巾やガーゼを使ってオートミルクをこします。

④できたオートミルクは3〜4日ほどもちます。冷蔵庫で保管しましょう。

アレンジ

 オートラテを自宅で!オートミルクを温めてフォームミルクにし、エスプレッッソとあわせると、オートミルクのラテができます。ココアパウダーやシナモンを最後にふりかけても美味!

 オーツ麦を小麦粉とまぜて焼けば、ヘルシーなビスケットのおやつにもなります。

 残ったオーツ麦のカスは、ハチミツ適量をまぜるとパックとして使えます。これをそのままスクラブとして洗顔に使う方もいますし、パックをして洗い流すのも贅沢。

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