サンモリッツ(St. Moritz)概要

サンモリッツ外観

大自然の美しい絶景に囲まれた高級山岳リゾート地

 スイス東部グラウビュンデン州(Graubünden)のオーバーエンガディン地方(Oberengadin)に属するサンモリッツ(St. Moritz)は、標高1,822mの高地にあります。サンモリッツ湖(St. Moritzersee)の湖畔に位置するこの街は、ベルニナアルプスなど大自然の美しい絶景に囲まれた高級山岳リゾート地。

サンモリッツの雪山・湖

リゾート地としてのサンモリッツの歴史

 昔から温泉保養地としても知られていましたが、冬の観光業が発展し始めたのは、19世紀中頃のこと。

 1864年にホテル経営者のヨハネス・バドルット(Johannes Badrutt)氏が夏のイギリス人観光客に「冬場でも日差しが暖かく、半袖で日光浴が楽しめます。もし間違っていたら航空券代と滞在費はお支払いします。」と賭けをしたことがきっかけです。

 そして、1904年にグラウビュンデン州の州都クール(Chur)とサンモリッツを結ぶ89kmのレーティッシュ鉄道・アルブラ線が開通。その後1910年にサンモリッツとイタリアのティラーノ(Tirano)を結ぶ61kmのベルニナ線も開通し、交通の便が一気によくなったことで、一年を通じて多くの観光客が訪れる人気の街となりました。

 サンモリッツはスイス屈指のウィンタースポーツの聖地としても有名で、1928年と1948年には冬季オリンピックが、そして他にもアルペンスキーやボブスレーの世界選手権など冬季スポーツの世界大会が数多く開催されてきました。

サンモリッツの凍り付く湖

サンモリッツはこんな街

 1年のほとんどが晴天に恵まれているため、冬はスキー・スノーボード・ウィンターハイキングをはじめ、クロスカントリースキーにスピードスケート、フィギュアスケートやアイスホッケーなど、多種多様なスノーアクティビティが盛ん。夏はハイキングはもちろん、ゴルフやマウンテンサイクリング、乗馬、カイトサーフィンやスタンドアップパドル、ヨットなど、レジャーの選択肢がとても豊富。一年を通して大自然を満喫できます。

 世界中から多くのVIP客が訪れるサンモリッツの街の中心には、豪華な5つ星のホテルやブティックが建ち並びます。

 1894年創業オードリー・ヘップバーンが何度も訪れたお気に入りの洋菓子店「ハンゼルマン(Confiserie Hanselmann)」を始め、他にもレストランやカフェがいくつかあるので、優雅な時を過ごしながら休憩するのもいいでしょう。

サンモリッツの教会

また、サンモリッツ駅から徒歩30分のところに、エンガディン地方の美しい風景に魅了されたイタリア人画家ジョヴァンニ・セガンティーニ(Giovanni Segantini)の作品を展示するセガンティーニ美術館(Segantini Museum)があり、サンモリッツの観光名所の一つです。

 観光、スポーツ、スパ、グルメ、美術、ファッション、音楽など魅力あるれるサンモリッツへ足を運んでみてはいかがでしょうか。

サンモリッツのデータ

言語ドイツ語、ロマンシュ語
グラウビュンデン州
面積28.69 km2
標高1,822 m
人口(人口密度)5,067人(180人/km2
https://ja.wikipedia.org/wiki/サンモリッツ より

サンモリッツの凍り付く湖
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