お米みたいでお米じゃない?
一見するとひじきのような、黒っぽくて細長いこちらの食物。「ワイルドライス(Riz Sauvage)」と呼ばれる、イネ科に属する穀物の一種なのですが、「ライス」といってもいわゆるお米とは違うもの。ジャポニカ米やインディカ米といった、「マコモ属」という別植物の種子なんです。北米原産と言われていて、ネイティブアメリカンの間で重要な栄養源として食べられていたそう。
栄養が豊富で調理もカンタン!
お米に比べると低カロリーながら、食物繊維や各種ビタミンがより豊富に含まれていて、次代のスーパーフードとして注目されています。
生ではかなり硬いので加熱調理してから食べるのですが、炊いてもお米のようにもっちり柔らかくはならず、プチプチとした不思議な食感になります。
調理自体は簡単で、ワイルドライスの分量に対して2〜3倍の量の水に塩を少し加え、沸騰してからだいたい20分ほど弱火でぐつぐつ煮込むだけ。炊くというよりも茹でるような感じです。
味はお米よりも豆に似ていて、茹でた小豆の味に近いです。粘り気がないので、スープやサラダに加えるのもおすすめ。
スイスでは別種のお米とのミックスが主流
一番よくある食べ方としては、お米(インディカ米)に混ぜて一緒にいただくというもの。ですが、ワイルドライスとお米とでは調理時間に差があるので、それぞれ別々に調理してから混ぜた方が良いのだとか。
スイスの一般的なスーパーでワイルドライスを探すと、写真のように他のお米(インディカ米がほとんどです)や穀物と混ぜてある商品が多いと思います。このような商品に使われているインディカ米はあらかじめ蒸してから乾燥させてあるものなので、調理時間が短く、忙しい時にさっと準備ができてとても助かります。
ミグロ(Migros)で購入した「ミスター・ライス(Mister Rice)」の「ワイルドライス・ミックス(Wild rice mix)」は、1kg入りで5.30フランでした。インディカ米85%、ワイルドライス15%という比率で混合されています。
肉料理や魚料理の添え物にぴったりで、特にソースや汁気のある料理によく合います。ワイルドライスを初めて試すという方は、使いやすいこのミックスドライスから入ってみてはいかがでしょうか?
我が家おすすめの炊き方はこちら!
ちなみに、ワイルドライス・ミックスの箱裏に載っているレシピには、「1リットルの水にティースプーン1杯分の塩を加えて沸騰させ、ワイルドライス・ミックスを250g入れたら蓋をして20分ほど弱火で煮込む。ざるで水をきったら鍋に戻し、食べる前にひとかけバターを混ぜる。」と書かれていました。
だいたい別メーカーのミックスドライスでもこのような調理法が書かれているのですが、我が家では煮込むときに蓋をしないまま強めの火で加熱し、水気がなくなってきたら火を止めてバターをひとかけ入れ、蓋をして蒸らすようにしています。出来上がりがよりパラパラッとなる方がお好みの方は、ぜひこのやり方でもやってみてくださいね。
<購入先>
Supermarché Migros – Préverenges
Chemin du Vuasset 2, 1028 Préverenges
+41 (0)58 573 56 50
https://www.migros.ch/ (仏・独・伊)
**購入した商品の価格は2020年3月時点のものです。販売時期や販売店によって異なる価格、または販売終了となっている場合もありますので、予めご了承ください。