ヨーロッパでも人気だけど、「チェキ」では通じない!?
日本でも人気が再燃している富士フィルム株式会社のインスタントカメラ、チェキ。ここスイスをはじめ、ヨーロッパ各国でも、特にティーンエイジャーの女の子たちの間でたいへん人気となっています。
スイスではチェキという呼称は使われず「インスタックス(Instax)」、または「インスタックス・ミニ(Instax mini)」と呼んでいて、2019年もクリスマス時期にはおすすめプレゼントの1つとして店頭やカタログでよく見かけました。
一番人気は低価格&カラーがかわいい「mini 9」
最も人気なのが2017年から販売されている「インスタックス・ミニ9(Instax mini 9)」というモデルで、これは日本国外発売モデルとなるのですが、自撮り用ミラーが付いていたりと日本の「Instax mini 8+」に相当するモデルといえそう。
他モデルに比べて機能は少ないものの、そのシンプルさとパステルカラーのかわいらしいデザインが子どもたちのハートをつかんでいるようす。値段も他モデルに比べると低価格で、写真の「アイスブルー(Ice blue)」というカラーのインスタックス・ミニ9は、家電量販店のフスト(Fust)で79.90フランで購入できました。
インスタックス・ミニ9は本体がカラーバリエーション豊富で、フィルムもキャラクターものや模様が入っているものなどたくさんの種類があります。こうしたフィルムはスイスですと家電量販店やデパート、おもちゃ屋で購入することができます。ちなみにフストでは10枚入りのフィルムが種類を問わず1箱13.95フランでした。
スマホ世代だからこそ、アナログな写真に惹かれる
流行は2〜30年周期で繰り返すといいますが、携帯電話やデジタルカメラが普及して姿を見かけなくなっていたインスタントカメラが、逆に新しいものとして若い人たちの目には新鮮に映るのでしょうか。実際にティーンの子に話を聞くと、インスタックス・ミニで撮った写真は、デジタルカメラで撮ったものに比べるとずっと画素が荒く、そのレトロな雰囲気がまたおしゃれに感じられるのだそうです。10代前半で自身のスマートフォンを持つ子も少なくないですが、友達と遊ぶ時などにはインスタックスを持って行き、撮った写真を交換したり部屋に飾ったりしているとのことでした。
落書き用に、日本の文房具がアツイ!
撮った写真に文字やイラストを書き加える、という楽しみ方は日本もスイスも共通しており、以前誕生日プレゼントでインスタックスをもらったという親戚の女の子からは、「今度日本に行った時に写真に書き込む用のペンをいろいろと買ってきてほしい!」とお願いされました。
スイスにももちろん写真に書き込めるペンはありますし、三菱鉛筆株式会社の「ポスカ(POSCA)」なども手に入るのですが、日本に比べると色のバリエーションや太さのバラエティが少ないのは否めません。
彼女は夏、キャンプ場で一緒になった子どもたちと写真を撮りあって、その場で名前やメッセージを書き込んでもらったのだと教えてくれました。その中に日本製のペンを色々持っている子がいて、とても羨ましかったようです。
インスタックスの魅力は、なんといっても撮ってその場で写真を手にできること。SNSがこれほど浸透している今だからこそ、旅行などでの一期一会の出会いの記念にはちょうど良いのかもしれません。
自宅にインスタックス(チェキ)をお持ちの方は、次のご旅行の際にはぜひ一緒に持って行ってみてはいかがでしょうか。
<購入先>
Fust AG Etoy
Route de Buchillon 2, 1163 Etoy
+41 (0)21 821 19 20
https://www.fust.ch (仏・独・伊)
<参考サイト>
富士フィルム 公式サイト
https://fuji.ch (仏・独)
https://fujifilm.jp (日)
** 購入した商品の価格は2019年12月時点のものです。販売時期や販売店によって異なる価格、または販売終了となっている場合もありますので、予めご了承ください。