イースター(復活祭)の飾り付け、スイスではこんな感じ

スイスの春の訪れは、街にあふれるイースターグッズから

 スイスは日本と違ってホワイトデーの習慣もないので、バレンタインが終わると、まだまだ寒い日が続いていたとしても3月にはひと足早く春らしい装いの商品がお店に並び始めます。

 その中でも特に目を引くのがイースター(復活祭)に向けたデコレーショングッズの数々です。イースターは、スイスのフランス語圏では「パック(Pâques)」、ドイツ語圏では「オステルン(Ostern)」、イタリア語圏では「パスクア(Pasqua)」とそれぞれ呼ばれています。

子どもにとっては「エッグハントの日」

 イエス・キリストの復活を祝うイースターは、キリスト教徒にとってクリスマスよりもさらに重要な行事とされています。復活祭の日付は固定されておらず、春分の日を過ぎて最初の満月の次にくる日曜日となっています。キリストが復活したのが日曜日だったことから、毎年日付は違っても、必ず日曜日に家族で一緒に食事をするなどしてお祝いするようになっているのです。

 2020年のイースターは4月12日。残念ながらコロナウィルスの影響で2020年のイースター関連イベントはほとんどが中止になってしまいましたが、本来は、森や原っぱに隠されたたまごを探すエッグハント(Chasse aux oeufs)などのイベントが各地で催され、子どもたちにとってもワクワク楽しみがいっぱいの行事です。エッグハントはキリスト教徒でなくても行う人が多く、宗教的な意義を意識しなくても楽しめる日といえそうです。

 もちろん、イースターは今でもキリスト教の方にとって大切な行事であることには変わりありませんが、クリスマス同様に宗教色は薄れてきていて、最近では季節柄、春の訪れを祝う文化的な側面が強くなっているように感じます。

イースターとえば、たまごとうさぎ!

 イースターのアイコンといえば、たまごをカラフルに彩色したイースターエッグ。伝統的なものは、茹でた鶏卵を染めたり色を塗ったりして作られています。エッグハントでも使うのであれば、写真のようなプラスチック製のものがおすすめ。軽く、壊れたりもしないので安心です。

 そして、もう一つ欠かせないのがうさぎです。うさぎはその繁殖力の強さから、ヨーロッパでは多産、豊穣の象徴として認識されています。日本でも安産祈願のお守りに、よくモチーフとして使われていますよね。

 この時期、様々なメーカーから販売されるうさぎ型のチョコレートもイースターならでは。可愛らしいものももちろんあるのですが、どちらかというとリアルな見た目のものの方が多いです。写真のうさぎ型チョコレート(Lapin géant lait, 4.95フラン/440g)は大手スーパーのミグロ(Migros)で購入したのですが、本物のうさぎ感がかなり強く出ていますよね。

 イースターでは、ほかにもたまごに関連してひよこや鳥、それから花や蝶々などもよく一緒に飾られます。

イースターのお菓子&インテリアをぜひ取り入れてみましょう

 この時期はパティスリーやショコラトリーのショーウィンドウもイースター一色となります。職人が腕をふるって作った素敵なケーキ、チョコレート細工のイースターエッグやうさぎが飾られているので、ぜひ注目してみてください。

 スーパーやインテリアのお店などでもイースターのエッグハントに利用できる春らしいカゴがたくさん並んでいます。日本ではあまり種類がないグッズですので、3月頃にスイスに遊びにくる機会があれば、チェックしてみるのもよいでしょう。エッグハント用バッグとしてはもちろんですが、このカゴにお菓子や置き物を入れると、玄関先などに置くインテリアグッズとしても使えます。

 新年度、新学期が始まる日本では忙しくバタバタと過ぎてしまいがちなこの時期ですが、イースターの可愛らしいオーナメントをお部屋のインテリアや庭の飾りに取り入れて、春を楽しむのも良いのではないでしょうか。

スイスの伝統的なデザインのイースターエッグ

 生卵や草花を使ってスイスの伝統的なデザインのイースターエッグを作ってみませんか?

 お家でお子さんと一緒に楽しいアクティビティになることでしょう。

 

**購入した商品の価格は2020年3月時点のものです。販売時期や販売店によって異なる価格、または販売終了となっている場合もありますので、予めご了承ください。

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