2020年の今年は、新型コロナウイルスの影響で、ベルンの大きなイベント「玉ねぎ市」の開催は中止されました。
本来であれば、11月の第4月曜日の今日、開催されていたイベントです。
「玉ねぎ市」とは?
ベルンの「玉ねぎ市」は、1405年の火災でベルンが全焼した際、隣の都市のフリブールの人々が復旧作業を手伝った事から、毎年11月の第4月曜日にフリブールの農家がベルンでタマネギを販売する権利を得たのがはじまりという伝統的なイベントです。
毎年11月第4月曜日、日の出前早朝4時頃から開始され、午後7時頃まで大勢の人でにぎわいます。その名のとおり、屋台にはタマネギを使ったオーナメントをはじめ、チーズタルトやスープなどが登場します。
何といってもこのイベントの大目玉は、ドライフラワーやニンニクとタマネギが美しく編み込まれたタマネギのオーナメント販売。
手のひらサイズの小さなものから両腕の長さにもなるほどの大きく豪華なもの、他にはタマネギにペイントをしてキャラクターに似せたものも。白・キツネ色・紫など色とりどりのタマネギで編み込まれたオーナメントは、まるでブーケのように美しく、見ているだけでも存分にこのイベントを楽しめるでしょう。
タマネギを編んだオーナメントは屋台ごとに織り方の特徴があり、自分好みのオーナメント探しをするのも楽しいかもしれません。もちろんオーナメントに付いているタマネギやニンニクは食べることもできます。
タマネギ以外の商品も
イベント会場の屋台はタマネギ関連のものだけではなく、「玉ねぎ市」の絵が描かれた伝統菓子「レープクーヘン」やクリスマスの飾りなども多く陳列されています。訪れたのが肌寒い日だとしてもホットワインの屋台があるので、ほかほかのグリューワインを片手に暖かくイベントをまわることができます。
あちこちで聞こえるピコピコ音
ベルン市街を歩き始めてすぐ気付くこととして、タマネギやニンニクを使った屋台からの食欲を誘う美味しそうな香りの他に、ピコピコという懐かしいような音と、歩行者用道路一面に拡がる虹色のコンフェッティ(紙吹雪)があります。これは、子どもたち側にとってのこのイベントの最大の楽しみといっても良いかもしれません。
この「玉ねぎ市」では、その日だけ特別にコンフェッティを他人にかけたり、ピコピコハンマーで通りすがりの人を叩いていいという慣習があるのです。そのため、ベルン市街の道路はコンフェッティだらけ、悪巧みをしたような顔つきの楽しそうな子どもたちがそこら中を闊歩します。コンフェッティをかけられたり、ピコピコハンマーで叩かれても、その日だけは街中の人が笑って過ごす、そんな非日常的で素敵な雰囲気を体験することができます。
スイスらしいマーケット、ぜひ一度は訪れてみて
大人も子どもも楽しめること間違いなしの「玉ねぎ市」。美しいオーナメントが並び、色鮮やかなコンフェッティが舞う楽しい雰囲気を味わいに、ぜひ一度は訪れたいイベントです。
キッチンの飾りとしてオーナメントを買うもよし、屋台のグルメをつまんでみるもよし、ただ通りを練り歩いて楽しむもよし、いずれにしてもスイスの文化のひとつを味わえる貴重な機会になるでしょう。
来年2021年は開催されることを祈って。
「玉ねぎ市」の動画
まとめ
<開催日>
毎年11月第4月曜日
<開催場所>
ベルン市街全域
<入場料>
無料
<お問い合わせ>
ベルン観光案内所
Tourist Information
Bahnhofplatz 10a, 3011 Bern
+41 (0)31 328 12 12
info@bern.com
http://www.bern.com (多言語対応)
<アクセス>
ベルン駅(Bern)
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