スイスでも人気の習い事!サッカークラブの運営方法が日本とちょっと違うわけ

ヨーロッパの中心地でもサッカー人気は根強い!

 強豪サッカークラブがひしめき合うヨーロッパの中心地スイスでも、特に男子の習い事としてサッカーは人気のスポーツです。スイスでは、自分の国であるスイスのチームだけでなく、ヨーロッパ各国のチームが人気で、スポーツ用品店などではスペインやフランスチームのユニフォームを購入することも可能なほどです。

 習い事としてのサッカークラブは、基本的に在住している街の地元のサッカークラブに参加することになります。生まれた年によってチームが組まれるので、学校の学年が2学年にまたがることも多いようです。小学生の場合には男子・女子と区別がなく各チーム数名女子が混ざることも。

 私が住んでいるフリブール州(Fribourg)のクラブでは、新学期が始まる8月末から、半期の試合が終わる11月まで週2回の練習が行われています。それまで土曜はほぼ毎週州の地区ごとの試合が行われるため、夏季はほぼ週3がサッカーの日となります。

 冬場は雪が降る関係で、練習は一旦休み。1月から3月までは室内運動にスイッチです。そして3月中旬、ふたたびグラウンドで練習ができるようになると、外での練習と後期試合が始まります。

サッカークラブの運営は町ぐるみで!

 サッカーの練習は、サッカークラブのコーチを専門の仕事としている方が行うのではなく、サッカー経験の長い地元の大人が行います。平日仕事を終えた後にトレーニングをしてくれるコーチが多いため、習いにくる小さい子どもも遅い時間では6時ごろからレッスンが始まることとなり、暗い時にはライトアップされたグラウンドで練習をする光景が見られます。

 グラウンドは、日本では人工芝もあるようですが、スイスでは各地に試合をしに出かけても天然芝以外見たことがありません。とても恵まれた環境といえますね。

 クラブの費用としては、16歳までは入会費のようなものはなく、レッスン料やクラブ管理費の合計として年間80フランのみでした。日本円に換算すると1年で9,000円ほどです。なお、ユニフォーム(Tシャツ・ショーツ・靴下)は、試合の際にコーチが毎回用意してくれました。そのため個人では’すね’のプロテクションとサッカー靴、普段の練習着を用意すればOK。子どもには何かと経費がかかりますが、サッカーはとても安くできる習い事といえるでしょう。

ほぼ毎週末行われるサッカーの試合は親も協力

 練習は地元で行うものの、試合は遠い場合1時間くらいかかる場所のこともあるので、送迎できる親が交代で選手たちを応援がてら運転して行くことになります。

 ホームとなる地元での試合の場合には、親が交代で、子ども達が休憩に飲むためのお茶を2チーム分用意。またクラブハウスは軽食スタンドや食堂が設置されており、試合中に応援する親や家族のために飲み物や軽食販売をおこなってクラブ経費を稼ぐお手伝いをしています。試合送迎も含め親も関わることが多い習い事といえるでしょう。地元チームだと、実際の試合応援も熱くなりますね。
 
 フリブール州ではフランス語圏・ドイツ語圏があるので試合では別の言語のチームと対戦になることもありますよ。

 チームのウェブサイトで試合予定、結果、リーグの順位も見られるようになっています。クラスや、時によっては住む自治体が異なる子どももいますが、基本的には地元の子なので、チーム精神を学ぶにはとても良い習い事といえそう。

 州自治体によっても運営方法が変わることもあるので、もし興味がある方は、ご自分の地元のクラブに直接連絡してみるのがよいでしょう。

とろりん
とろりんもサッカーやってる!でもヘディングめちゃ苦手。どーしてもチーズがこぼれちゃう!
ラクレットくん
おなじく…苦手…。こぼれないけど…サッカーボールにチーズがつく…。
テテ・ド・じい
ヘディングすると、あらぬ方向にボールがとんでいってしまうのう…ハンドルに当てないように気をつけんと。
最新情報をチェックしよう!
広告