まるで白いニンジンのような、根パセリ ( Racines de persil )

見た目は白い人参!?その正体は、パセリの根っこ

 ゴボウのような人参のような、こちらの根菜。パッと見ただけでは「人参の白バージョンかな?」とも思えますが、実は「根パセリ(Racines de persil)」といって、名前のとおり、みなさんもよく知っている香草パセリの根っこの部分です。

 パセリの葉といえば乾燥させたものを料理に飾りとして添えるイメージが強いですが、スイスを含め、ヨーロッパの家庭では、この根の部分も昔からよく食べられています。煮込み料理・炒め物・蒸し焼き・スープにグラタンなど、幅広いレシピで使うことができます。

 生でも食べられるので、レストランなどで、パセリがないはずのサラダからほんのりパセリの香りがするなという時は、この根パセリが使われていたりします。生のままだと少しえぐみがあるので、気になる方は軽く湯通ししてからの方が食べやすくなるでしょう。

切るとごぼう、加熱すると芋のよう

 加熱するとほくほくした芋に似た食感になります。セロリに少し似た味で、独特の爽やかな風味とほのかな甘さがあります。煮込むとこの風味は薄まるので、お好きな方は炒め物やオーブンでローストするような料理だと、より強い味が楽しめます。

 皮をむくと外見はゴボウにそっくり。ですが見た目よりもずっと柔らかく、ピュレーやポタージュスープにする人も多いです。

 根パセリは10月から2月にかけてが旬で、各種ビタミンやミネラルに加え、食物繊維もたっぷり含まれている栄養満点の冬野菜。値段もお手軽で、スーパーや市場で1kgあたり6~8フラン程度で買うことができます。私が大手スーパーのミグロ(Migros)で購入したものは、15~20cm弱ほどの根パセリが8本(536g)入っていて3.85フランでした。(1kgあたり7.20フラン)

市場ではパセリの葉がついた根パセリを探してみよう

 特に農家直売の市場などでは、葉がついたままの根パセリが売られていることもあり、非常に新鮮なものは葉の部分まで全て食べることができます。秋冬の朝市などで見かけることも多いでしょう。スーパーでは手に入りにくいものなので、見かけたらぜひお手にとり、お料理にチャレンジしてみてください。

 冬の寒い日、冷蔵庫の余り野菜などと一緒に根パセリを煮込んで、一味違うスープはいかがでしょうか。冷えた体にうれしい、とても優しい味です。

ショコ太
ふつうにゴボウっぽい!
とろりん
スーパーで見たときは色がぬけたニンジンだって思ったじょ。ふしぎな野菜だじょ!

<購入先>
Supermarché Migros – Morges
Rue de la gare 19, 1110 Morges
+41 (0) 58 573 57 00
https://www.migros.ch (仏・独・伊)

** 購入した商品の価格は2019年11月時点のものです。販売時期や販売店によって異なる価格、または販売終了となっている場合もありますので、予めご了承ください。

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