硬水でギシギシになった髪に、ネイチャーボックスのオイルシャンプー

ヨーロッパの硬水の洗礼を受けたら

 海外生活でよく聞く悩みの一つが、パサつきや切れ毛・抜け毛といった、髪の毛のトラブルです。

 スイスをはじめ、ヨーロッパの国々は日本よりもずっと湿度が低く、冬は特にびっくりするほど空気が乾燥しています。また、スイスの風景を想像してもらえばわかるとおり、こちらの水道水はアルプスの雪解け水や地下水からきている硬水なので、ミネラルを豊富に含んでいるのはいいのですが、それが髪の毛や肌には大きな負担になってしまいます。

 このように髪の毛に厳しい条件が揃っているため、旅行で数日滞在しただけでも髪の毛がバサバサになってしまうんです。

日本とヨーロッパでは同じシャンプーでも、ちょっと変化する!?

 わたし自身、スイスに住み始めてから髪と地肌両方でトラブル続きだったのですが、オイルシャンプーを使い始めてから、いくらか改善されました。もともとどちらかというと脂性肌で毛質が柔らかいので、髪がペタッとなりそうなオイルシャンプーは日本では使うのを避けていたのですが、これほど乾燥しているとしっとりし過ぎるくらいでちょうど良いのかもしれません。

 旅行でスイスを訪れる際、シャンプーなどを日本から持参する方も多いと思いますが、日本で流通しているシャンプーを硬水で使うと、泡立ちが良くなかったり、いつも以上にすすがないときれいに洗い流せなかったりします。

 スイスには様々な髪質の人たちがいるので、コープのような一般のスーパーでもネイチャーボックスを含め、たくさんのメーカーのヘアケア製品が並んでいます。ある程度の期間滞在する予定であれば、硬水で使うことを前提に製造されているシャンプーなどを現地調達するのも良いのではないでしょうか。

個人的なおすすめとしてですが、「ネイチャーボックス」がとても良い!

 わたしが今までいろいろ試した中でも、特に良かったと感じた「ネイチャーボックス(NatureBox)」のオイルシャンプーをご紹介します。

 ドイツ生まれのヘアケアブランド「シュワルツコフ(Schwarzkopf)」が展開しているブランドの一つで、ゆっくりと時間をかけて搾油するコールドプレスという方法で抽出されたボタニカルオイルを100%使っているのが特徴です。オイルの種類によって異なる効果が期待できるので、髪質や悩みに合わせて選ぶことができます。

 「シュワルツコフ」といえば、日本では美容室などで主に扱われている高価なヘアケア商品のイメージが強いですが、ネイチャーボックスの商品は大手スーパー・コープ(Coop)などで購入することができ、シャンプー、リンス共に各6.95フラン(385ml)と、手に取りやすい価格になっています。

3つのタイプを全て試してみました

 わたしが実際に使ってみたのはアボカド(緑)、アプリコット(オレンジ)、アーモンド(ピンク)の3種類です。

 美容に良い成分が豊富に含まれているアボカドオイルのシャンプーは、傷んだ髪の補修効果が抜群で、毛先まで潤って髪が絡みにくくなりました。洗い上がりの感触は文句無しなのですが、洗っている時に少し青臭いような香りがするので、好みが分かれるかと思います。わたしはちょっと苦手でした。

 アプリコットオイルはツヤのあるなめらかな髪の毛を目指す方におすすめで、アジア系に多い太い直毛タイプの髪質の人には一番合っていると思います。フルーティで甘すぎないアプリコットの香りも、お風呂の後のフレッシュな気分にぴったりです。

 個人的に一番気に入っているのが、アーモンドオイルのシャンプーです。洗いあがりはかなりしっとりしているのですが、乾かすと髪の毛が程よく潤ったままふんわりボリュームアップします。とはいえ、毛量がかなり多いわたしでも広がりすぎるようなことはなく、髪の毛にコシが出たような感覚です。アーモンドと砂糖の練り菓子「マジパン(仏:massepain/独:Marzipan)」を思わせるような、甘い香りもお気に入りの理由の一つです。

見た目はビビッドでとても鮮やかな色をしていますが、これはボトルの色で、シャンプーやリンスに着色料は入っていません。また、シリコンフリー、パラベンフリー、サルフェート(硫酸系化合物)フリーとなっています。シリコンフリーのシャンプーにありがちな髪がキシキシするような感覚が少なく、泡立ちも特に悪くありません。より髪の毛がしっとりなるようにリンスも一緒に使っているのですが、リンスを使わなかった日も髪のパサつきは気にならなかったので、シャンプーだけでも十分に潤いが髪の毛にチャージされているようです。

まだまだある、オイルシャンプーあれこれ

 また、オイルシャンプーでほかにもミグロなどのスーパーで簡単に手に入るものですと、ロレアル(L’Oréal)やガルニエ(Garnier)のものもあります。OGXも日本で評判がよくご存知の方がいるかもしれませんが、わたしはまだ使ったことがなく、使用感の方は不明です。

 ロレアルのオイルシャンプーは、なぜかわたしは髪がベタついてきてしまったので途中で使うのをやめてしまいました。これは個人的にこちらのブランドの商品を使っていると何かしら、なぜか問題が出てきてしまうので、おそらくわたしの髪質に合っていないだけの可能性があります。ガルニエは可もなく不可もなく、個人的にはリピートはしないかもしれないなぁという感じでした。香りや使用感など、個人差がとてもあるのがシャンプーだと思いますので、あくまでも個人の一意見としてお伝えしますね。

 日本でもいくつかオイルシャンプーがあるようで、ハーバルエッセンスやモロッカンオイルが有名でしょうか。シュワルツコフやロレアルの上位ブランド、それからキールズ(KIEHL’S)にもオイルシャンプーがあるようです。

 日本で使ってもしイマイチだったなぁと思っても、以外とヨーロッパでは違った使用感になるということもありえます。おなじみのヘアケア商品を持ち歩くのも安心でよいのですが、せっかくのヨーロッパ滞在、ぜひ現地の製品も試してみてくださいね。

<購入先>
Coop Morges Charpentiers
Rue des Fossés 4, 1110 Morges
+41 (0)21 804 6740
https://www.coop.ch (仏・独・伊)

<参考サイト>
NatureBox公式サイト
https://www.natureboxbeauty.com/ (多言語対応)

** 効能や効果については、個人差があります。
** 購入した商品の価格は2020年2月時点のものです。販売時期や販売店によって異なる価格、または販売終了となっている場合もありますので、予めご了承ください。

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