アルプスと湖を眺めてゆっくりできる港町
レマン湖畔(Lac Léman)の町ピュイー(Pully)は、人口2万人にも満たない小さなコミュニティです。緑豊かで閑静な住宅街が広がり、ローザンヌ(Lausanne)まで電車で一駅という便利さが魅力的であると同時に、レマン湖を挟んだアルプスの雄大な眺めや昔ながらの面影を残す石畳の旧市街が美しい、観光客にも評判の町。
ここへは電車やバスで訪れる人が多いのですが、レマン湖汽船会社(CGN)のフェリーでのアクセスも人気です。
CGNのフェリーをとめるための波止場は1882年に建設されたのですが、ピュイー港自体は中世の時代にはすでに重要な通商拠点として活躍していました。この辺りを通る道路の状態があまり良くなかったため、商人たちは大切な商品を輸送するのに主に船を使っていたのだそうです。
一方現在のピュイー港には、主に娯楽用の個人所有のボートが多数停泊しており、とてもいい雰囲気。港のすぐ近くには大きな芝生の広場があり、天気の良い日には観光客や地元の人たちでにぎわっています。
親子連れにもおすすめ。ミニ・トレインもあります
1976年に完成したひときわ目を引く真っ白のオブジェは、スペイン人彫刻家アンヘル・ドゥアルチ(Ángel Duarte)氏による作品で、「飛翔」を意味する「L’Envol」という名前が付けられています。いつも大勢の子どもたちが上までよじ登ろうとがんばっているのが面白いところ。ちなみに芝生広場には子ども向けのアスレチック遊具やプレイグラウンドもあるので、お子さん連れの場合はぜひそちらにも行ってみてください。
ここは週末限定で、アルプスの山々を背景に本物の電車さながらに広場を一周するミニ・トレインも運行しています。一周だいたい5分ほどで、2020年1月時点でチケット代は子ども1フラン、16歳以上は2フランでした。
ローザンヌの人混みにつかれたらぜひ
ローザンヌからピュイーまでは電車で5分弱。駅から港までは徒歩で10分ほどの距離です。ちなみにローザンヌ・ウシー(Lausanne-Ouchy)-ピュイー間はフェリーで約10分。ごく短時間の船旅ですが、絶景を楽しみながらレマン湖の風を感じることができます。気候の良い春夏のローザンヌ、特にウシー地区は観光客でいっぱい。
もしローザンヌ観光にでかけて、レストランが満席、人ごみにつかれた、なんて時はぜひピュイーまで足をのばして、ピクニックを楽しんだりしてのんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
<所在地>
Port de Pully
Chemin des Bains 9, 1009 Pully
<お問い合わせ>
ピュイー町役場(Ville de Pully)
+41 (0)21 721 31 11
municipalite@pully.ch
https://www.pully.ch (仏)
<現地の観光案内所>
Lausanne Tourisme
Avenue de Rhodanie 2, CP 975, 1001 Lausanne
+41 (0)21 613 73 73
info@lausanne-tourisme.ch
https://www.lausanne-tourisme.ch/ (仏・独・英・伊・西)
<参考サイト>
MiNi-Train de Pully
https://mntpully.ch/ (仏)
レマン湖汽船会社(CGN)
https://www.cgn.ch/ (仏・独・英)
<アクセス>
所要時間:ローザンヌ(Lausanne)から約15分
ヴィルヌーヴ駅(Villeneuve)行き電車に乗り、ピュイー駅(Pully)で下車。駅から徒歩にて10分ほど
** 小さなお子様が遊ばれるときは、保護者の方が必ず付き添い、年齢にあった遊具を正しい使い方でご利用ください。