チューリッヒで働く人々の月収は?

 2017年度の日本の平均年収は432万円と発表されていますが、スイスの人々の収入はどのくらいなのでしょうか。今回、スイス連邦統計局(SFSO)による地域別の平均月収調査結果が発表され、経済・商業活動の中心都市チューリッヒ(Zürich)で働く人々の月収の傾向が判明しました。

 同調査によると、2016年に対象となった213,000人の約半数が、7,820フラン(約89万円)以上の収入を手にしているとのこと。国の平均月収6,500フラン(約74万円)より約1,300フランも高く、金融機関が多い都市ならではの結果となっています。

 また、全体の4分の1が10,000フラン(約113万円)以上の収入を得る一方で、4分の1は6,000フラン(約68万円)以下と、収入における大きな差があることもわかってきています。

 今回の調査結果について、日刊紙ターゲスアンツァイガー(Tagesanzeiger)は、「収入格差は、教育が関係している」と分析しています。同紙の解説では、職業訓練の課程をきちんと修了していない未修了者の月収は、平均4,600フラン(約52万円)のままでなかなか増えないのに対し、大卒者の月収はキャリアアップに伴い右肩上がり。定年時には、新卒時の2倍に近い約13,700フラン(約155万円)まで達することもあるようです。

 年代別でみると、最も差が大きいのは40~64歳で、教育のあるスイス人男性に比べ、スイス人女性や外国人の月収が低いのだとか。チューリッヒ市で働くスイス人女性(50歳以上)のうち、職業訓練の未修了者の割合は10.6%。しかし、同じ条件で外国人女性の場合、その割合は40.6%に上り、外国人女性の教育水準の違いも浮き彫りとなっています。

 日本と比べると高い収入ですが、生活費、住居費や保険代などを差し引くと、手元にはあまり残らないのが実情。男女間の賃金差や、外国人への待遇など、行政が改善できる点はありそうです。

 

 


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