スイストラベルパスを巡り対立

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 スイス観光の際、短期間で移動の多い旅をするのに役立つ、スイストラベルパス(Swiss Travel Pass)。主要交通機関が乗り放題になるほか、多くの美術館や博物館も無料で入場できるなど、様々な特典が受けられます。

 先日、日刊紙ブント(Der Bund)の報道で、この特典を巡り、スイスの山岳鉄道会社間で対立が起きていることが浮き彫りとなりました。

 このパスの規定では、対象となる山岳鉄道やロープウェー、ゴンドラの値段は「最大半額まで割引になる」と定められていますが、4か所に限っては何と「無料」。それが、シルトホルン(Schilthorn=写真)、シュタンザーホルン(Stanserhorn)、リギ(Rigi)、ブルンニ(Brunni)の4つの山岳鉄道会社です。

 この特典により、シルトホルンでは、今年8月末までの利用者数が約4万人増えたとか。レストランやショップの利用も促進でき、ターゲットである中国、インド、韓国、アメリカの観光客への知名度も上がるなど、大きな宣伝効果があったといいます。他の3社に関しても、同様の効果があったとのこと。

 ところが、同じベルン州にあるユングフラウ(Jungfrau)、ゴルナーグラート(Gornergrat)などの鉄道会社が、それに「待った」をかけました。公共交通機関の適正価格を定める専門委員会に諮問、同委員会は先の4社に、他の会社と同様にパスの規定に沿うように勧告したのです。  

 すると、この4社も黙っておらず、連邦交通局(BAV)へ不服申し立てを行いました。来月末までには、結果が判明するのではないかといわれています。

 スイストラベルパスの利用客にとっては、別料金を払わずにゴンドラを利用できるのは嬉しいことですが、今後の展開によっては特典の内容が変わるかもしれませんね。

 


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