100歳のおばあちゃん、実はすごい人!

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 スイスの老人ホームに住む、アンナ・レーベラーさん(Anna Leberer)。車いすに座ったこの100歳のおばあちゃんは、実はスイスの児童保護のパイオニアであると、スイス公共放送SRFは伝えています。

 ルツェルン郊外の村ヴォールフーゼン(Wohlhusen, Luzern)にある、重度の障害のある子どもたちのための施設、ヴァイドマット(Heilpädagogische Kinderheim Weidmatt)。ここでは専門職員が、1年中、昼夜を問わず、医療機関と提携しながら保育を行っています。

 この児童施設を66年前に立ち上げたのが、アンナさんら3姉妹です。彼女の姉は助産師であり、未熟児や両親が面倒を見ることのできない赤ちゃんを救うために、自分たちの家で預かったのが始まり。「狭いけれど、何とかなったわよ」と話すアンナさんですが、だんだんと子どもの数が増えて滞在も長期になってきたことから、新たに別の家を建てることに。

 しかし、未婚の3人の女性に地元の銀行はお金を貸してくれず、ルツェルン市内まで足をのばしたこともあったとかで、銀行からの資金調達は足踏み状態。また、公的資金も受けられず、寄付を頼りに何とかやってきたと語ります。

 1985年にルツェルンの重度障害者のための基金(Stiftung für Schwerbehinderte Luzern)が運営を引き継ぐまで、休む暇もほとんどなかったというアンナさん。それでも「素晴らしい体験だった」と振り返ります。今でも、当時面倒を見ていた子どもたちが、老人ホームにやってくるのだそうです。

 女性の地位が今よりも低かった時代に、スイスの姉妹が興した事業。知られざるスイス女性の功績に、今後も焦点があてられていくといいですね。


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