飛行機の遅延、怒るのもやむなし?

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 飛行機は予期せぬトラブルや悪天候などの理由で予定通りに運航しないケースは珍しくありません。大幅な遅延でイライラしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 遅延例として記憶に新しいのは、昨年夏、北海道の新千歳空港から出発する飛行機の大幅な遅延。機内でピリピリしていた乗客たちに向かって、歌手の松山千春さんが自身の曲「大空と大地の中で」を披露し、その場を和ませたといったニュースがありました。

 先週スイスで話題となったのは、チューリッヒ空港で出発の許可が下りず、30分待たされたスイス・インターナショナル・エアラインズ(SWISS)。そんな中、パイロットは感情を抑えられなくなって、おもわず「またチューリッヒか、もうたくさんだ!」と、同空港の航空管制塔との通信を通して、スイスドイツ語で憤慨してしまったとか。

 彼が憤慨する背景には、昨今、交通量の増加や人材不足、不安定な天候等による理由で遅延が多く発生しており、そのため出発や到着の遅れも珍しくなくなっていることが挙げられます。

 遅延はヨーロッパ諸国においても重大な問題で、中でもスイスは遅延率が最も高いとのこと。同航空会社においては、航空機の安全性という理由で6月初旬から8月末までの離着陸便のうち約34%が遅延したと、チューリッヒ日刊紙(Tagesanzeiger)が伝えています。

 同紙によると、ヨーロッパで遅延率30%超えるのは、同航空会社以外に、ユーロウィングス(Eurowings)34.3%とトーマスクック・エアラインズ(Thomas Cook Airlines)35.5%の2社。そのほかにルフトハンザ航空(Lufthansa)23%、オーストリア航空(Austrian Airlines)22.8%、エールフランス(AIRFRANCE)19.8%、アリタリア航空(Alitalia)11%と、大手の航空会社は、同航空会社よりも低い遅延率を維持しているという結果が出ました。

 遅延率について「スイスが地理的に交通量の多いヨーロッパの中心にあることや、北東部から南西部に吹く乾いた冷たい風ビーゼ(Bise)が離着陸を困難にしている原因」と分析する専門家。

 スイス・インターナショナル・エアラインズは、「憤りを隠せなかったのは理解できるし、その行動も極めて人間的である」とパイロットのふるまいに対し理解を示しているほか、同日刊紙のニュースコメント欄では、パイロットに賛同する意見が多く寄せられているとか。

  同空港では「来年に誘導路を増やすなどして、離着陸の効率化を高めて行きたい」と発表していますが、当分の間は辛抱が必要のようです。いつでも飛行機に、松山千春さんのような優しい方が乗っていることはないでしょう。利用者が空港や航空会社の事情を酌み取ることも大切かもしれませんね。

 

 


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