エジプトの虐待ロバ、救出作戦!

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 スイスからエジプトへ旅行で訪れていたスイス人グループ、ギザ(Giza)のピラミッドの近くで彼らが見かけたのは、飼い主から虐待を受けて痩せ細った一頭のロバ。彼らはロバを助けるために、スイスへ連れて帰ることを決意したのです。

 まず、彼らはロバの飼い主にロバを買い取るよう交渉を試みましたが、飼い主は応じず。そこで彼らは警察へ行き、虐待したことに対する法的措置を取ると告げ、最終的には925フラン(約11万円)でこのロバを買い取ることに成功します。

 すると、飼い主までもがロバの世話のためにスイスへ一緒に行くと言い張ったそうですが、スイスに来れば間違いなく動物虐待で罰せられると聞いて思いとどまったとか。その後、ロバはウマ科動物病院へ運ばれ手当てを受けた後、スイスへ旅立つ準備が出来るまでの間収容されることになりました。

 しかし、物事はなかなか思い通りには運ばないものです。スイス連邦食品安全獣医局(Bundesamt für Lebensmittelsicherheit und Veterinärwesen)のエヴァ・ファン・ベーク(Eva van Beek)さんは、エジプトからスイスへのロバの輸入は容易でないことをこう説明しています。

 「ロバの輸入には、国境を越えて動物を追跡する国際的なシステム(Trade Control and Expert System)に基づき、出生証明や健康状態等の書類が必要となる。そのため、スイスへのダイレクトな輸入は難しく、まずはEU圏内で詳しい検査を受けてから、ようやくスイスへ運ばれることになるだろう。」

 また、このロバ騒動ですが、エジプト国内でもメディア上で大きな話題となっているようです。現地放送局アル・アラビーヤ(Al Arabiya)は、今回のニュースで1920年代に同国を訪れた英国王、ジョージ5世(King George V)の娘メアリー妃(Princess Mary)が子供の贈り物にと、英国へ運ばせたというロバ、「ラッキードンキー」を思い起こさせたと伝えています。

 エジプトからスイスへ運ぶとは思い切ったことを考えました。ロバがスイスに到着するのは随分先になりそうですが、スイスでの第二の人生は幸せに過ごし、文字通りの「ラッキードンキー」になってもらいたいですね。


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