ルツェルン湖でも津波が起こる!?

lake-lucerne-1067626_1920

  津波は、地震等で海底に変化が起こり、高い波が押し寄せると理解していますが、実は湖でも起こることをご存知ですか?

  ルツェルン州立の公文書館(Staatsarchiv des Kantons Luzern)のデータによると、1601年9月18日に発生したマグニチュード5.9の地震によって、ルツェルン湖では高さ8メートルの津波が発生。この津波が原因で、少なくとも8人の方が亡くなったと記録されています。

  また、1687年9月23日には、ブルンネン(Brunnen)にあるムオタ(Muota)渓谷でも地滑りが起こり、その際にもルツェルン湖の湖岸で4m近い高さの津波があったと報告されています。

  今後もこのような津波が起こる可能性があるかどうかについては、現在、チューリッヒ工科大学(ETH Zürich)、スイス地震サービス(Schweizerische Erdbebendienst)、ベルン大学(Uni Bern)、ドイツブレーメンの海洋環境科学センター(Zentrum für Marine Umweltwissenschaften Bremen)が共同で調査を行っています。調査については、今月から22ヶ月間に渡って探査機を使い、本格的に湖の堆積物の状態を調べることになりました。

  ベルン大学の地質学者フラヴィオ・アンセルメッティ(Flavio Anselmetti)氏は、「200kgの探査機を9台使い、ルツェルン湖の様々な場所を調べ、湖底の地層はどうなっているのか、湖底が崩れる可能性等について解明したい。これは、過小評価されている自然災害を数量化するのが目的だ。」と研究目的について話しています。

  大掛かりな機器を使った大規模な作業となるため、研究にかかる費用は約200万フラン(約2億3,000万円)にのぼります。その費用の多くはスイス国立科学財団(Schweizerischer Nationalfonds)によって賄われるということです。

  スイスの湖で津波被害があるのはあまり普段は聞きませんが、どのような結果が出るのか気になります。研究結果が今後の防災に役立てられると良いですね。


コメントを投稿する