石畳にもこだわる街づくり

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 普段何気なく歩いている道、じっくり観察してみたことありますか?ヨーロッパでも車が通るような大通りはアスファルトの道がほとんどですが、旧市街を歩くと石畳が多いのに気付きます。

 石畳の歴史は、古くはローマ帝国までさかのぼり、その後ヨーロッパ各地へ広まりました。定期的なメンテナンスも必要ですが、古い町並みには欠かせないものです。以前は価格の安い海外の石が利用されていましたが、最近はスイス産の石が人気だと言います。

 先月もルツェルン(Luzern)のレスリーガッセ(Rössligasse)の石畳の張替え工事が行われましたが、新しく埋め込まれた石は、近くのピラトゥス(Pilatus)山のあるアルプナッハ(Alpnach)地方から採石されたものです。

 この石を扱っているのは、アウプナッハにあるグーバー(Guber)社で、代表のトーマス・マイヤー(Thomas Meier)氏は、「最近は多くのスイスの都市で我々の石が採用され、特に地元のルツェルンで使われるのはとても嬉しい。」と話しています。石は石英砂で、なんと約1億年前のものですが、表面は車いすでも通りやすいように磨かれているそうです。

 張替えを担当したルツェルン市の土木工事の代表者ファビアン・ゴールドフス(Fabian Goldfuss)氏は、「スイスの石は割高で、張替えには約30万フラン(約3,500万円)かかるけれども、旧市街に一貫した風景を創り出すため、あえて地元の石を希望しました。また、近くから調達できるため、CO2の削減にも繋がっています。」と述べています。

 スーツケースを持っていたり、高いヒールの靴を履いていると歩きにくいと感じる石畳ですが、その街ごとに異なる、こだわりの石を楽しみながら歩いてみてはいかがですか。


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