警察犬、厳しい訓練を乗り越えて

20161012_kumiko_news_20

 チューリヒ市 (Stadt Zürich) の山として親しまれているウートリベルグ (Üetliberg) の麓、アルビスグエトリ (Albisgüetli) に市の警察犬の訓練所があります。

 生後10~12週間の子犬から、将来の警察犬が選抜され訓練が始まります。選抜の際に重視することは、外からの刺激にどのように反応するか、また群れの中でどのように行動しているかの2点だそうです。

 一年後には、健康状態、そして与えられた課題をどのように解決するかをみるテストが行われます。テストに合格して任務を果たせる警察犬になるには、なんと4年から5年かかるとのこと。

 一人前の警察犬となり職務についてからも、任務を遂行する能力があるかどうかのテストが毎年実施され、8歳から10歳で退役。その後は普通のペットの犬として過ごすことになります。

 怪しいまたは疑わしい人物を発見しても、警察犬が噛みついていいのは命令が下った場合のみで、とっさに噛みつかないように訓練されています。また、噛みついた後、命令により解き放すことも習っています。以前は厳しさに重点を置いて訓練していましたが、現在は褒美と動機付けを重視した訓練を行っています。

 また、警察犬も人間と同じように使いすぎによる関節や背中の痛みによる問題があり、予防のための治療や必要であれば手術も受けるということです。

 一週間に7日間、24時間体制で任務にあたる警察犬。6時間の日中勤務と12時間の夜勤を、35匹の警察犬が時間制で担っています。餌代なども含めて、チューリヒ市警察が警察犬に使う経費は年間30万スイスフラン(約3千万円)。

 警察犬なしには解決できないことも多いので、退役まで元気に活躍して欲しいものです。

 


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