未来の子供たちプロジェクト

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※掲載画像はイメージです。

  約5年前より始まった「未来の子供たち(Future Kids) 」 プロジェクト。家庭で勉強を見てくれる人がいない移民の子供たちの勉強を助けるために、学生が毎週一回、最低一年間家庭教師をするプロジェクトです。

  アラビア語圏から来たサミール君 (Samir) も、このプロジェクトで家庭教師について勉強している217人の子供の一人です。母子家庭のため、母親が宿題を見る時間の余裕がなく、また、親子の会話がアラビア語のためにドイツ語での意思疎通がうまくできませんでした。宿題をせず、学校の準備もしないまま登校するサミール君。学校の授業についていけず、孤独な時間を過ごすしてきました。

  そんなサミール君に「救いの手」を差し伸べたのは、この「未来の子供たち」プロジェクト。同プロジェクトで働くの学生家庭教師の努力の甲斐あってか手伝いにより、授業への参加もできるようになり、そして学校で笑顔も見られるようになりました。

  最近の報告によると、家庭教師による結果が表れるまでは一般的に2年間かかるということです。また、家庭教師と子供の間の人間関係が大切であり、単調にならないように、そして楽しみながら学習できる工夫が、子供たちの学習意欲を増すと報告されています。

  プロジェクトはチューリヒ市 (Stadt Zürich) とチューリヒ州 (Kanton Zürich)、そして民間団体の経済的支援によって支えられており、15人の子供たちが現在、待ちリストに登録されています。

  家庭教師を務めるのは、州立や国立工科大学生などで、これまでに308人の学生が参加しています。チューリヒ教育大学 (Pädagogische Hochschule Zürich) の場合は、プロジェクトに参加した学生に単位を出しています。

  良い点も多くあるプロジェクトですが、結局のところ、学校が果たす役割とは何なのか、誰がどのような役割を果たすべきなのか、という質問が投げかけられています。

 


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