未来の貨物輸送は地下トンネルの中

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 子供の頃に思い描いた未来のイメージと言えば、空中の透明なチューブの中を走る車や電車でしたが、未来のスイスは少し違うようです。政府は貨物輸送を道路ではなく地下で行うプロジェクト「地下の貨物輸送」(Cargo sous terrain) を発表しました。

 この貨物輸送は、地下50mに直径6mのトンネルを掘り、その中を無人の貨物専用のコンテナが時速30kmで物流センターと主な都市の間を走ると言うものです。最終的にはジュネーブ (Genève) からザンクトガレン (St. Gallen) までを網羅しますが、まずは2030年までにチューリッヒ (Zürich) とヘルキンゲン/ニーダービップ (Haerkingen/Niederbipp) 間の完成を目指します。この間の予算は35億フラン (日本円で約4,130億円)を見込んでいます。

 このプロジェクトの目的は、ネットショップなどにより、2010年~2030年の間に約45%増加すると見られる貨物輸送の需要に答えるためだと述べています。また、このトンネルにより貨物の道路輸送がなくなり環境にも配慮できると注目しています。

 スイスでは季節や天候に左右されない地熱発電がよく利用されていて地中約200m~400mに地熱ゾンデと呼ばれる地熱ポンプが多くあります。トンネルはこのポンプを避けて作る必要もあり、実現にはこのプロジェクトのための法整備が必要であると見ています。

 東京でも品川駅に2027年の開業を目指すリニア中央新幹線の駅の建設が始まりましたが、現在走っている新幹線を止めることなく、40m下に駅を新設すると言います。どちらも事故のないよう建設を進めてもらいたいですね。


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