乳牛のオスのゆくえ

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 スイスでは、現在でも高地牧場での酪農が行われ、世界有数の乳製品の生産国として知られています。乳牛として活躍するのはもちろんメスですが、オスが産まれた場合は、育てても肉付きもよくないので残念ながら歓迎されません。また彼らを飼育する経済的な余裕もないのでオスが生まれると、すぐに殺されて来ました。

 この問題を解決するために多くの畜産家は産み分けの技術を利用するようになって来ました。その方法は、牛の精子の中からメスの染色体Xを持つものとオスの染色体Yを持つものに振り分け、メスのものだけ受精させます。この方法でかなりの高い確率でメスの牛が産まれるそうです。

 農業関連の情報機関によると、ここ1年で産み分けのための牛の精子の販売大手の売上は約30%伸びていると言います。

 スイス動物保護団体 (Schweizer Tierschutz) のハンス-ウエリ・フーバー氏 (Hans-Ueli Huber) は、これまではオスの子牛はほとんどが殺され、非難の対象となっていましたが、産み分けは自然に逆らっているものの動物を殺さないといった動物保護の観点からは支持できると評価しています。


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