スイスの就活事情

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 高い学歴があれば就職に有利になる時代は変わりつつあるようです。スイスのドイツ語圏で行われた調査「労働市場調査 (AMOSA)」は、ドイツ語圏の高学歴者の就職がここ10年程で年々厳しくなってきていると発表しています。

 その背景には、就業者の約3人に1人が高学歴者もしくは高い職業訓練を受けた人であり、すでに高学歴が一般的になって来ていることが挙げられるとしています。

 労働市場に詳しいリベラルなシンクタンク、アヴェニール・スイス (Avenir Suisse) のパトリック・シェレンバウアー氏 (Patrik Schellenbauer) は、この傾向は特に人文科学系の大卒者に顕著に見られ、市場に十分な需要がないことが理由で、また2008年の金融危機から全体的に失業率が上がっていることも影響していると述べています。

 チューリッヒ工科大学 (ETH) のウルズラ・レノルド氏 (Ursula Renold) は、企業は学歴よりも経験を重視していて経験のない大卒者を雇用することに前向きではないと分析しています。

 大学を卒業しても仕事が見つけられない人を減らすためには、大学の学部を決める時に自分の興味だけでなく、その時の労働市場の傾向も考慮して決めることをシェレンバウアー氏は薦めています。


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