花びらのようなチーズ、テット・ド・モアンヌ ( Tête de Moine )

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名称:テット・ド・モアンヌ
由来:修道士の頭
タイプ:セミハード
原料乳:牛
生産地:スイス ジュラ州、ムティエ(Moutier)

 場所はフランスとの国境に近いスイスのジュラ地方にある、のどかなで自然豊かな環境にある街ベルレー。ここで、スイスで採れる最高の牧草とハーブで育った牛の最高品質の乳を使うことを常に追求し続けながらテット・ド・モアンヌは作られています。

 青々とした農地で育つ花びらのようにふんわりと広がる、薄く削られたテット・ド・モアンヌ。このチーズの歴史をさかのぼると、1192年始めにジュラ地方のベルレー修道院の僧たちとチーズの関係が記載されており、当時はチーズを年貢として納めていたといわれています。2001年にAOPを獲得し現在に至るこのチーズの名前(フランス語で「修道士の頭」)の由来は2つあったとされています。一つは、チーズを数えるときに使う助数詞、もう一つは 革命時期に修道士たちが名付けたニックネーム(修道士の剃髪との削ったチーズとの形を比較したという説)です。

 熟成期間は2.5~6ヶ月のものが多いのですが、中には1年ほど熟成されたものも。濃厚な旨みと甘み、若干強めの塩味、フルーツのような甘い香りが特徴です。熟成期間が長いものほど、濃厚な旨みに辛みが増していきます。熟成期間が2.5ヶ月のものが「クラシック」という銀色のラッピング、4ヶ月のものは金色のラッピングで「リザーブ」と呼ばれます。

 最近はビオ(BIO)のものもあり、チーズ屋さんに行くと何種類か並んでいる中から選ぶことができるでしょう。日本へ持って帰りたい場合は真空パック(Vacuum-packed)したものがおすすめです。味見がしたい場合は対人のチーズ売り場で声をかけてみるか、スーパーなどですでに花びら状に削られて売っている少量パックを試してみるのもよさそう。

 この花びら状になっている秘密は専用の器具にあります。別売りの「ジロル」というテット・ド・モアンヌ専用の削り器で削るとフリル状にチーズが薄く丸まって美しい形になり、まるでお花が咲いたように食卓をさらに華やかにしてくれます。1900年代の後半には、このジロルがスイス国内だけで年間50万個も売れていたというのだから驚き。現在でもジロルを持っている家庭はとても多く、そのことからもスイスのホームパーティーでよく登場する人気のチーズだということがお分かりいただけるかと思います。

 おつまみとしてそのままいただくのも良いですが、サラダにのせたり、ハンバーガーと合わせたり、ボイルしたジャガイモに黒胡椒をふって一緒に食べたりするととてもよく合うので、ぜひチャレンジしてみてください。

<お問い合わせ>
Interprofession Tête de Moine
Rue de l’Envers 16, 2610 St-Imier
+41 32 941 77 77
info@tetedemoine.ch
http://www.tetedemoine.ch/ (独・仏・伊・英)


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