ブルック ( Brugg, Aargau )

20191003_yasuemathis_brugg_1_cut3つの川が集まる街ブルック
 チューリッヒ(Zürich)から約30km離れたアールガウ州(Aargau)の中心部には、ロイス川(Reuss)、リマト川(Limmat)、アーレ川(Aare)の3つの川の合流点があり、そこにブルック(Brugg)という街があります。

20191003_yasuemathis_brugg_2_cut 地名は古高ドイツ語(Althochdeutschen)の「ブルッコ(Brucco)」という言葉に由来し、もともと「橋」を意味します。この橋というのは現在のアーレ橋(Aarebrücke)のこと。既にローマ帝国時代には街のアーレ川岸の中で川幅が最も狭い場所、幅約12mのところにこの橋が架けられていたといわれています。橋は当時、ローマ軍団基地ウィンドニッサ(Vindonissa)への重要な交通路でもあり、ライン川上流(Oberrhein)からベッツベルク(Bözberg)を通り、アルプスへ向かう商人達も利用していたそう。

20191003_yasuemathis_brugg_7_cut ブルッコから発生した「ブルッゴ(Bruggo)」という街の名前が初めて文書に言及されたのが1064年。その後、1248年にルドルフ1世(Rudolf von Habsburg)に都市特権を認められたのが街の始まりで、ハプスブルク家(Habsburg)によってつくられたとされています。1291年にスイスの原初三州が永久同盟を結成した以降、ハプスブルク家の支配に反対する運動が広がる中、ブルックの街は14世紀も同家と密接に関連していました。1386年のゼンパッハの戦い(Schlacht bei Sempach)の前を含め、オーストリア騎士軍の指揮官は何度もこの地に軍隊を集めたという記録が残っています。ベルン軍がゾロトゥルン軍と共にアールガウを征服した1415年にベルン州の管轄下に、その後1798年以降はアールガウ州へ属すことになりました。

20191003_yasuemathis_brugg_3_cutハイキングやショッピングついでに歴史も学ぼう
 ブルック鉄道駅北側すぐのところにはショッピングセンターのノイマルクト・ブルック(Neumarkt Brugg)があり、日ごろの買い物に便利。2019年の秋現在では、スーパーのコープ(Coop)や大きな「MMM」ミグロ(MMM MiGROS)、ミグロ・レストラン、ミグロ・テイクアウェイ(Migros Take-away)、デナー(Denner)、家電量販店、薬局、服屋、旅行代理店などの店舗が入っています。

 さらにアーレ川方向に歩くとこじんまりとした小さな旧市街へ。小規模ながらも中世の歴史的建造物が残り、レストランも数軒あります。

20191003_yasuemathis_brugg_5_cut 鉄道駅の南側には同州の基礎自治体ヴィンデッシュ(Windisch)があり、ここは1世紀中頃にヴィンドニッサの軍団駐屯地があったことで有名。古代ローマ帝国の生活を垣間見ることができる施設「レギオネールスプファード・ヴィンドニッサ(Legionärspfad Vindonissa)」は家族連れにも人気があります。

 また、緑豊かな自然に囲まれたブルックには、美しい景色を楽しめるハイキングコースがたくさん。ハプスブルク家の発祥の地となったハプスブルク城(Schloss Habsburg)など同家ゆかりの地を歩くコース(Habsburger Weg)や古代ローマの歴史を歩くコースなど、この地ならではの見どころがいっぱいあります。スイスの歴史に触れるのにぴったりなので、旧市街観光とともに郊外へも足を運んでみてはいかがでしょうか。

<参考サイト>
ハイキングコース
https://www.bruggregio.ch/leben-geniessen-besuchen/bewegung-sport/wandern.html (独)

<現地の観光案内所>
Info Region Brugg
Badenerstrasse 13, 5200 Brugg
c/o Brugg Regio
+41 (0)56 450 35 55
info@regionbrugg.ch
www.regionbrugg.ch (独)

<アクセス>
所要時間:チューリッヒ中央駅(Zürich HB)から電車で約25分
チューリッヒ中央駅より、バーゼル(Basel)行き中距離急行列車インターレギオ(IR)に乗車、ブルック駅下車


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