シュラハトカペレ ( Schlachtkapelle, Luzern )

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スイスの歴史において重要な地に建つ礼拝堂
 シュラハトカペレ/シュラハト礼拝堂(Schlachtkapelle)は中央スイス・ルツェルン州ゼンパッハ(Sempach, Luzern)郊外の長閑な草原風景の中に建つ小さな礼拝堂。隣街のヒルディスリーデン(Hildisrieden)へ向かう道沿いに見つけることができます。

  ここは1386年7月9日に「ゼンパッハの戦い(Schlacht bei Sempach)」が起こった、ハプスブルク家支配からのスイス独立の歴史を語る上で重要な場所のひとつ。

20190711_yasuemathis_schlachtkapelle_04_cut ゼンパッハの戦いでルツェルンと原初3邦シュヴィーツ(Schwyz)・ウーリ(Uri)・ウンターヴァルデン(Unterwalden)のスイス農民軍がレオポルド3世(Herzog Leopold III)率いるハプスブルク家の騎士軍団に完勝。そして2年後の1388年にグラールス州ネーフェルス(Näfels, Glarus)で繰り広げられた「ネーフェルスの戦い(Schlacht bei Näfels)」でもスイス農民軍は勝利を収めます。1393年にはスイス連邦に加入した最初の8州である原初3邦とルツェルン・チューリッヒ(Zürich)・ツーク(Zug)・ベルン(Bern)・グラールス(Glarus)・準加盟州のゾロトゥルン(Solothurn)が「ゼンパッハ協定(Sempacherbrief)」を結んだことで連合はさらなる結束を固め、スイス独立への基盤が強化されたという歴史があります。

 そんな古戦場に建つシュラハト礼拝堂は1472〜73年に建設。1638〜41年には大改修が行われ、その後も何度か修復され現在の姿となりました。

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スイス独立に関する戦いの記録を学びに
 礼拝堂内には戦闘の様子が描かれた大きな壁画があり、これは大改修の際にルツェルン出身の画家ハンズ・ウルリッヒ・ヴェクマン(Hans Ulrich Wägmann)が描いたものだそう。礼拝堂の外には1594年に建てられた納骨堂/バインハウス(Beinhaus)、そして戦いについてドイツ語で記した看板が並んでいます。

20190711_yasuemathis_schlachtkapelle_09_cut さらに道をはさんで礼拝堂の反対側には、ゼンパッハの戦いの伝説の国民的英雄アーノルド・ウィンケルリード(Arnold Winkelried)の記念碑(Winkelriedstein)が。石碑は高さ3.6メートル、重さ14トンで、1864年9月11日の完成式典が開かれた際には約3,500もの人がこの地を訪れたそうです。

 ゼンパッハの中心地からは徒歩で約35分と少し離れていますが、天気の良い日にはハイキングがてら歩いて訪れてみるのもいいでしょう。礼拝堂前には5世代続く家族経営のレストラン「シュラハト(Zur Schlacht**)」があるので、ランチや休憩時にぴったり。

 近くに駐車場があり、ルツェルンから車で約15分とアクセスも便利。スイス連邦の起源となる場所で、歴史を学びに、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

<参考サイト>
ゼンパッハ自治体ウェブサイト
http://www.sempach.ch (独)

レストランシュラハト
http://www.schlacht.ch/ (独)

<アクセス>
所要時間: ルツェルン駅(Luzern)から旧市街地まで電車とバスで約20分、旧市街地からゼンパッハ古戦場礼拝堂まで徒歩35分
ルツェルンからオルテン(Olten)方面行きの電車に乗車しゼンパッハ・ノイエンキルヒ駅(Sempach-Neuenkirch)下車。ゼンパッハシュタット(Sempach Stadt)方面84番バスに乗り換え、ゼンパッハシュタット・ポスト(Sempach Stadt, Post)下車。旧市街から徒歩35分

** レストランの営業時間等の詳細は事前に確認してからお出かけください。


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