ピレッリ・ハンガービコッカ ( Pirelli Hangar Bicocca, Milano, Italia )

20181025_pirelli_hanger_bicocca_AGO8446_cut 隣国イタリア、ミラノ(Milano, Italia)の北に位置するピレッリ・ハンガービコッカ(Pirelli Hangar Bicocca)は、現代美術の制作とプロモーションに特化した機関として、工業用建物の変換により、2004年にミラノで設立された非営利財団です。その建物は面積15,000平方メートル、高さは展示スペースによって異なりますが、最大高さ約30メートルのヨーロッパ最大のコンテンポラリー・アートセンターとなっており、各スペースでイタリアを含めた国際的なアーティストの個展が催されています。

 こちらの建物の歴史は、エンジニアのエルネスト・ブレダ(Ernesto Breda)氏により1886年に設立した会社が、1903年からビコッカ(Bicocca)地区に移転されたことから始まります。ビコッカはピレッリ(Pirelli)・ファルク(Falck)・マレッリ(Marelli)とともに、イタリアの最も重要な工業集落となりました。20万平方メートルの工場では、当時、主に鉄道車両・電気・蒸気機関車やボイラー、農業機械や道具を製造しており、第一次世界大戦中は航空機・発射物などの製造がされたそうです。

 その後、ピレッリ工場跡地の再開発計画が1986年に開始。最終的に2004年に現代美術の展示スペースとなりました。レンガで構築された、二重の傾斜屋根と大きな天窓のある建物のスペースは「Shed」、1955年に電気機械技術と機関車のため追加されたキュービック・アーチ型のスペースは「Cube」、1963年から1965年にかけて変圧器部門で使用されていたスペースは「Navate」と呼ばれています。

 約30mの高さで9,500平方メートルのスペースでは、 2004年以来ドイツのアーティスト、アンゼルム・キーファー(Anselm Kiefer, 1945〜)氏のインスタレーションが常設されています。 「I Sette Palazzi Celesti(天上の七つの宮殿)」というその作品は、暗くて広い空間の中にそびえ立ち、まさに天上にたどり着きそうに高い七つの塔は息をのむスケールで、その存在感が心に響くでしょう。

 こちらの美術館はどの展示も無料。美術館の門を入ると庭内にファウスト・メロッティ(Fausto Melotti)氏の作品があり、門を背にして正面の建物に入ると、左側にレセプションがあります。実際の展示スペースに加え、キッズルームや読書室、ブックショップ、お手洗いとロッカー、ビストロが併設されています。

 隣国に足をのばした際には、現代美術に触れ、ゆっくりと時間を過ごしてみてはいかがですか?

<施設情報>
Pirelli HangarBicocca

Via Chiese 2, 20126, Milano 
+39 (0)2 66 11 15 73

info@hangarbicocca.org
https://www.hangarbicocca.org/ (伊・英)

<開館日時>
木〜日 10:00〜22:00

月〜水休み

<入場料>
無料


<アクセス>
ミラノ地下鉄M1赤線でセスト・マレッリ(Sesto Marelli)駅下車、バス 51(地下鉄M5のイストリア(Istria)駅行きに乗り換え、ヴィア・キエーゼ・ハンガービコッカ(Via Chiese – HangarBicocca)下車、徒歩すぐ。もしくは、セスト・マレッリ(Sesto Marelli)駅からバス87でミラノ中央駅(Milano Centrale)行きに乗車、ヴィア・キエーゼ(Via Chiese)下車

** 開館日時・展示内容等は主催者側の諸事情により予告なく変更や中止になる可能性があります。事前に確認されてからお出かけされることをお勧め致します。


コメントを投稿する