フィッツナウ・リギ鉄道 ( Vitznau-Rigi Bahn, Luzern )

 中央スイスのルツェルン州(Luzern)とシュヴィーツ州(Schwyz)に跨る標高1,797mのリギ山(Rigi)。「山の女王(Königin der Berge)」と呼ばれるに相応しい優美にして神々しい姿を一度見ようと、世界中から観光客が訪れるルツェルン屈指の人気スポットです。

 フィッツナウ(Vitznau)から山頂リギ・クルム(Rigi Kulm)までを結んでいるのは、ヨーロッパ初の登山鉄道として開業した赤い車体が特徴のフィッツナウ・リギ鉄道(Vitznau-Rigi Bahn)。1871年5月21日にフィッツナウからリギ・シュタッフェルヒューへ(Rigi Staffelhöhe)駅までの約5kmの区間が開通しました。

 ちなみに、リギ山頂へ登山鉄道で向かうにはフィッツナウ発とアルト・ゴルダウ(Arth-Goldau)発の2線があり、これにヴェッギス・リギ・ロープウェイ(Weggis-Rigi Bahn)を加えた3路線がリギ鉄道と呼ばれています。

 急勾配な路線を走るために発明されたラックレール式鉄道の装置は、バーゼルラント準州のリューネンベルク(Rünenberg, Basel-Landschaft)出身のスイス人技師ニクラウス・リッゲンバッハ(Niklaus Riggenbach)によって開発され、リギ鉄道の登山列車に採用されました。この画期的なラックレール式鉄道の装置は「リッゲンバッハ式」と呼ばれています。

 山頂リギ・クルム周辺はルツェルン州とシュヴィーツ州の境界があるため、開通当時は州間の合意が得られず、リギ・シュタッフェルヒューヘまでしか線路を敷くことができませんでした。そして開通から2年後の1873年6月23日に、念願叶ってルツェルン州とシュヴィーツ州間の合意が実現し、山頂リギ・クルムまでの全長6,975kmの運行が可能になったというわけです。

 フィッツナウ港の前に設けられた駅から乗車すると、すぐに急勾配になってリギ山を登りはじめ、車窓からはルツェルン湖や中央アルプスの山々の美しいパノラマが広がります。ノスタルジックな赤い車体が、色鮮やかな花々や新緑、雪景色に見事に映え、どの季節に訪れても風情を感じるでしょう。

 またルツェルンからフィッツナウ湖までの連絡船、フィッツナウ・リギ鉄道ともに、スイストラベルパスやSBB年間パスGeneral Abonnement(GA)等の所持者なら追加料金なしに乗ることができます。

 リギ山観光の際は、歴史あるフィッツナウ・リギ鉄道に乗って雄大な大自然が織りなす絶景をお楽しみください。

<お問い合わせ>
リギ鉄道(Rigi Bahnen)
Bahnhofstrasse 7 Postfach 162, 6354 Vitznau
+41 (0)41 399 87 87
rigi@rigi.ch
https://www.rigi.ch/ (独・英)

<アクセス>
ルツェルン駅(Luzern)から約1時間
ルツェルン駅目の前の船乗り場からフィッツナウ(Vitznau)行きの船に乗船し、終点フィッツナウで下船。フィッツナウ・リギ鉄道乗り場は徒歩すぐ


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