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スイスは空前のオーガニックブーム!

20190410_chikabless_news_44_cut 近年、消費者の意識向上で急速に拡大しているオーガニック市場。スイスも例外ではなく、食の安全面や栄養面、環境に配慮して有機栽培された農産物への需要は、著しく拡大しています。

 非営利団体ビオスイス(BIO SUISSE)は3日、2018年版の年次報告書(Bio Suisse Jahresbericht 2018)を発表し、日刊紙ターゲスアンツァイガー(Tagesanzeiger)がその内容を報じました。

 報道によると、2018年の有機食品の総売上高は30億フラン(前年比13.3%増/約3300億円)を突破し、過去最高を更新。これを国民1人当たりの年間消費額に換算すると、360フラン(約40,000円)になります。さらにスイス人の56%が、毎日もしくは週に数回、オーガニック食品を購入していることが分かりました。

 食品全体に占めるオーガニック食品の割合は、9.9%。最も人気があるのは卵で、市場の売上高に占める有機卵の割合は27.6%にも及びました。以下、焼きたてパン(25.3%)、野菜・いも類(21.8%)、果物(16.2%)と続きます。そして、牛乳、乳製品(11.0%)を抑えて6位につけたのは、近年急速に需要を拡大している調理済み食品(11.6%)。日々多忙を極める現代社会を大きく反映する結果となりました。

 売上高のシェアを見ると、コープ(Coop)が約45%、ミグロ(Migros)が約32%と、スイスの2大小売業者で全体の4分の3を占めていることも明らかに。

 「食の安心・安全」に対する消費者の視線が一層厳しくなる中、今後もオーガニック市場の勢いは衰えそうにありませんね。


スイスで評判が高い企業トップ10

20190405_chikabless_news_42_cut 顧客の信頼度・満足度の高さを示す重要な指標となる企業の評判。スイスの消費者の間で高い評判を得ている企業は、どこでしょうか?

 市場調査グループのGfKスイスは先月末「ビジネス・レフレクター2019(Business Reflector 2019)」を発表し、その内容を無料新聞(20min)が報じました。

 同調査はフランス語圏とドイツ語圏に住む16歳〜69歳、計3,500人を対象に実施。企業の知名度、その企業の製品・サービスに対する認知度や好感度、持続性、ロイヤルティ(愛着や信頼)などが選定の基準となっています。

 最も高く評価されているスイスの営利企業と非営利団体(NPO)を、それぞれランキング形式でご紹介します。

スイスの営利企業ランキング

  1. ミグロ(Migros)
  2. リコラ(Ricola)
  3. ツヴァイフェル(Zweifel)
  4. リンツ&シュプリュングリ(Lindt & Sprüngli)
  5. リベラ(Rivella)
  6. ギーベリッツ(Geberit)
  7. コープ(Coop)
  8. ランディ(Landi)
  9. エミー(Emmi)
  10. スウォッチグループ(Swatch Group)

スイスの非営利団体ランキング

  1. スイス航空救助隊(Rega)
  2. スイス赤十字(Schweizerisches Rotes Kreuz)
  3. パラプレジア財団( Schweizer Paraplegiker-Stiftung)
  4. マックスハフェラー財団(Fairtrade Max Havelaar)
  5. スイス山村支援基金(Berghilfe Schweiz)
  6. スイス在宅ケア協会(Spitex Schweiz)
  7. スイス癌連盟(Krebsliga)
  8. 世界自然保護基金(WWF)
  9. カリタス(Caritas)
  10. ツーリングクラブ・スイス(TCS)

 営利企業ランキング1位のミグロは、6年連続のトップ。非営利団体のスイス航空救助隊も2年連続で首位の座を維持しました。来年はどうなるのか、各企業のさらなる飛躍を期待したいですね。

参考元:
20Min
GfK


体験入学OK・小学校の現場の声

20180531_Naoko_ShougakkouHonne_001_cut 幼稚園や保育園での体験入園は「遊び」を中心としたカリキュラムが多いため、比較的スムーズに進みます。しかし当然ながら、小学校は「学び」の場。親子共に、ある程度の覚悟は必要です。

 今回は、実際に体験入学希望者を受け入れた経験のある公立小学校の先生方に、詳しくお話を伺いました。

小規模校に体験入学するメリット
 義務教育の年齢で「教育を受けたい」という希望があるのなら、どんな状況でも全て受け入れるべきという意見があります。一方で、学年1クラス、つまり単学級の小学校の方が、より海外在住の児童を受け入れやすいというのも事実かと思います。小規模校であれば先生の目も届きやすく、子どもにとっても親密で安定化した人間関係を築ける利点があるでしょう。

日本語能力のスキルは絶対必要
 日本語がほとんど出来ない児童が体験入学しては、日々のカリキュラムを進めていく学校側の手を大きく煩わせることになります。礼儀として、先生方や他の児童とも意思の疎通ができる程度の日常会話能力があれば安心でしょう。加えて、ある程度の読み書きのスキルがあれば、授業もさらに楽しめるはずです。

体験入学をする際の注意事項
 見知らぬ集団の中に入っていくことは、当事者の子どもにとって、とても勇気のいることです。子どもの心の負担などをよく考え、慎重に見守りましょう。また、例えばインフルエンザが学校で流行し、学級閉鎖になることもあります。緊急時には、いつでも連絡が取れるようにしておくことが大切です。

 スイス在住歴およそ10年になる弊社スタッフ(筆者)。長い海外生活で「日本社会における常識」に関して忘れがちになり自信を失い、失礼はなかったかと不安になることが多々ありました。学校に子どもを託す親の側も、あらかじめ日本のシステムや礼儀作法を再確認する必要があるかもしれません。

 最後に、校長先生からは「勉強を頑張ろう、追いつこうなどと無理をしなくてもいいのです。ぜひ、日本の小学校生活を存分に楽しんでいってください。お友達と仲良くすることだけを考えてくださいね」とのお言葉を頂きました。在外日本人に対して開かれている日本の教育の現場に改めて感謝し、またそのご縁を大切にしていきたいと感じました。

** 上記記載内容は、日本の私立小学校で2018年に実現した体験入学を元に構成しています。あくまでも参考までにご活用ください。
** 体験入学に対する考え方や進め方などは、各小学校によって様々です。詳細は、親御さんが体験入学を希望される小学校に直接お問い合わせください。


スイス留学 〜ホストファミリーとのクリスマス〜

20181210_takuto_series9_cut 多くのスイス人にとって、クリスマスは1年の中で最も華やぐ特別な季節。学業や仕事で離れて暮らす家族も実家に帰り、揃って水入らずの時間を楽しむことができる、とても大切なイベントです。キリスト教国で日本とは趣の異なるクリスマスを過ごすのもまた、留学の大きな楽しみのひとつといえるでしょう。

 今回は、留学生が実際にホームステイし、この特別な時間を共に過ごした一ファミリーを例に、スイスのクリスマスがどのようなものか紹介します。

家族で囲むディナー
 日本でクリスマスといえば恋人と過ごすイメージですが、スイス人の大半はクリスマスを家族と過ごします。

 今回お世話になったホストファミリーは、直接の家族だけでなく従兄弟家族などの親戚もひとつの家に集まり、毎年総出で祝うとのこと。普段は離れて生活しているため、一人一人が話す近況報告を聞くことが、みんなの一番の楽しみです。

 前菜、メイン、デザートをそれぞれが手作りして持ち寄り、一同で囲むディナーテーブル。素朴でありながら洒落てもいて、日本のレストランで頂く、よそゆきの豪華なクリスマスディナーとは一味違った特別感があります。

クリスマスツリーの飾り
 スイスでは、クリスマスツリーに生のモミの木を使う場合がほとんどですが、最近では、また来年も使えるようにと、イミテーションのツリーを使う家庭もあるようです。生のモミの木は、国内の街角で開催される12月限定のクリスマスツリーマーケット(Christbaummarkt)やスーパーなどで買ってきて、家族揃って飾り付けをします。

 飾りは子ども達が小さい時に作ったものや、知り合いの誰かからプレゼントされたものなど、各家庭にとっては一つ一つが小さな宝物。それぞれにまつわる様々な思い出を語り合いながら飾り付ける過程そのものが、とても有意義な時間となるのです。

クリスマスソングを歌いプレゼントを開ける
 ディナーの後はみんなでツリーを囲み、クリスマスソングを歌います。日本でも知られている英語の歌、聴いたことがないドイツ語の歌…。歌わないとプレゼントがもらえないルールを設けるホストファミリーもあるので、恥ずかしがらないで歌うとよいでしょう。その後、みんなが持ち寄りツリーの下に並べた各家族あてのプレゼントを、一人一人開けていきます。開けた人は贈り主にありがとうのハグ。

 家族一人一人を思い浮かべて選んだプレゼントを交換し、お互いにありがとうと感謝するこの時間こそが、クリスマスの醍醐味かもしれません。

 このようにスイスでのクリスマスは家族みんなで過ごす、とても大切な時間です。街では趣向を凝らしたイルミネーションが点灯、クリスマスマーケットが開かれるなど、商業主義的な日本とは違った雰囲気を味わえます。

 また普段の生活だけでなく、ホストファミリーとこの特別なイベントを共有することは、単なる留学生とホストファミリーの関係から本当の家族の一員のように絆を深めるチャンスといえます。もしクリスマスをスイスで過ごす機会があれば、ぜひホストファミリーと特別な思い出を作ってみてください。

 


日本の公立小学校への体験入学

20180531_Naoko_ShougakkouTaiken_001_cut スイスに住むわが子が小学校に入学すると、子育てママは自身が子どもの頃に経験した日本の小学校・教育とは180度違うことに驚くとともに、改めて日本の学校システムの良さに気づくこともあるでしょう。

 里帰りする際、その数日間だけでも子どもに日本の小学校を体験させることができたら…そんな想いを抱いたことはありませんか。

 今回の筆者は、日本の公立小学校で2年半にわたり6回の体験入学を実現したスタッフ。実例を交えながら詳しくご説明します。

小学校選び
 自治体や学校によって異なりますが、基本的な手続きは同じ。事前に希望する小学校から受け入れの了承を得たら、帰国の約1ヵ月ほど前のタイミングで、教育委員会と学校の両方に、希望する就学期間や授業時間をメール等で伝えましょう。日本に到着してからの手続きは概ね下記の通りです。

① 教育委員会での体験入学手続き
 申請書類の提出では親子両方のパスポートと印鑑を持参。その他に居住地を証明できる書類も必要になる場合があります。一時帰国者就学申込書に必要事項を記入、押印して提出の後に「就学通知書」が発行されます。

 海外に住む父母もしくは、父または母が日本人であれば、その子どもの公立小学校体験入学の費用は無料です。下記にあげた保護者が負担する諸費用は、一例です。

・ 教材費(ドリルや教科書等の学用品)
・ 共済掛金の一部(500円程度)*
・ 給食費(自己負担、または有料) **

【留意点】
* 学校管理下においての事故、負傷、疾病等が対象の保険である「日本スポーツ振興センター災害共済給付制度」への加入のため。適用外の部分は自己負担。
* * 学校の給食は有料となります。今回は毎日給食前の12時20分に迎えに行き、給食の代わりに自宅で昼食を取りました。同様に希望される場合は、事前に申請することをお勧めします。

② 体験入学通知書の提出
 教育委員会からの通知書を小学校に提出後、学校と連絡を取り、担任の先生と面談。この時点で予定表や時間割、学校生活、必要経費等を確認しておくと、計画が立てやすいでしょう。一通りの手続きを終えたら、担任の先生への挨拶や入学前の詳細を確認して体験入学スタートとなります。

小学校での生活 ~子どもの実体験~
 1学年1クラス、クラスメイト25人というアットホームな雰囲気の小学校で、飛び飛びでお世話になった子どもも比較的なじみやすく、体験の度に緊張が解けていったようです。登校時間8時10分、下校時間 15時25分(日によって下校時間は異なる)。1年生から3年生までを同じ担任の先生が受け持つスイスの現地校と違い、この学校では毎年担任の先生が新しく変わります。

 1〜2年の低学年では、国語、算数、理科、社会、英語、道徳、体育、音楽やオリエンテーションなどを体験。4月に新学年を迎える日本の小学校の方が、8月に学年が変わるスイスよりも勉強内容が進んでいる印象でした。中学年の3年生にもなると、日本で流行中のファッション談義、いわゆる女子トークに花を咲かせる成長ぶりも見られました。

 今回は、子どもの要望から午後の授業を受けず自由時間としましたが、休み時間中にスイスの小学校では珍しい雲梯(うんてい)などの遊具を楽しんだり、全校集会で一列に並んでの「前へ習え」や「体育座り」を初体験したり。「起立、礼、着席」の号令など、日本の学校ならではの習慣を興味深く感じた様子でした。

 

 物心つき、心身共に大きく成長していく時期の子どもたち。日本文化の一端にも触れられる体験入学は、スイスでは得られない貴重な経験となるはずです。とはいえ期間中は頑張りすぎてしまったり、あまりの楽しさから体力をセーブできなかったりして、帰国前後に疲労困憊してしまうこともあるかもしれません。子どもの気持ち・状態に気を配り、時にはストップをかけて、スイスでの学校生活に支障が出ないようにするのも親の務めといえます。

** 自治体や学校によっては一時帰国中の体験入学を受け入れていない場合がありますので、ご注意ください。
** 一時帰国中の体験入学を受け入れていても、学校によって進め方や考え方などが異なります。体験入学についての詳細は、学校に直接お問い合わせください。
** 上記記載内容は、日本で2018年までに実施された体験入学を参考にしています。あくまでも目安としてご活用ください。


スイス留学 〜日本帰国に向けての準備〜

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 今年もいよいよ終盤に差し掛かりました。1年の終わりが近づいてくると、多くの留学生はテストや課題に追われつつ、帰国の準備にも忙しくなります。スイスの大学の新学期スタートが9月の秋学期であるのに対し、日本は4月の春学期から新学期がスタートするため、それに合わせて帰国する留学生は少なくありません。

 今回は、帰国時に慌てないよう、早めに済ませておくべき帰国準備のコツを、日本人留学生の体験談を交えていくつかご紹介します。

荷物の移動
① 郵送は早めにまとめて
 スイスからの国際郵便料金は、スイスの物価同様安くありません。例えば日本に10キロの小包を送ると、最も安くて約90フラン。期間も約1ヶ月かかります。もっと重かったり、もっと早く届くようにしたりすると、さらに割高に。帰国後早々に必要なものを郵送する場合は余裕を持って1ヶ月以上前に、それ以外はゆっくりまとめて、どの場合でも1番安いプランで郵送しましょう。

 地域別国際郵便の種類や料金については、スイスポスト(Swiss Post)で確認できます。

② 複数のスーツケースで持ち帰る
 航空会社によっては、複数のスーツケースを受託手荷物として預けることができます。1つの手荷物について、重さが約23~30キロが一般的ですが、追加料金を払えばさらに重い荷物を預けたり、預ける手荷物を増やしたりも可能。場合によっては、国際郵便で荷物を郵送するよりも安いことがあります。

③ 空港宅配サービス 
 日本の空港に着くと、空港宅配サービスを使って自宅までスーツケースを送ってもらえるので、上記②複数のスーツケースで持ち帰ることが有効な手段のひとつとなります。到着時間や配達エリアによっては、当日の荷物受け取りも可能。帰国時に使う航空会社の受託手荷物の規定や、空港宅配サービス会社を確認しておくといいでしょう。

転出届の手続き
 スイスに留学直後、学生はまず住所を置く州に住民票登録を済ませます。帰国する際は当然、スイスからの転出を届けなければいけません。

 転出届は、滞在先の市役所で申請します。オンラインでも手続きできるようですが、言語が難しかったり、曖昧な部分があったりする場合は直接役所に行って申請する方が安全です。

 今回の例では、滞在先のルツェルン州エビコン市役所で転出届を申請。州や自治体によって申請の仕方や流れが異なることもありますので、早めに申請しておきましょう。ルツェルン州エビコン市役所ホームページ

健康保険の解約 
 スイスでは留学生にも健康保険の加入が義務づけられているため、日本で加入した海外旅行保険で控除申請を出している場合以外は、スイスで定められた保険に加入しているはずです。これにも解約の手続きは必要で、そのままにしておくと帰国してからも余計な費用を請求されてしまうので、早めに調べて解約申請を出しましょう。

市役所での申請 
 解約の手続きは加入している保険会社によって異なりますが、留学生は基本的に、留学が完了し帰国することを証明するDeparture letterなどの書類を保険会社に提出しなければなりません。この書類は、各州の市役所で帰国1ヶ月前から申請できますが、その際は帰国を証明する帰りの航空券が必要となります。

※ 申請する際の留意事項

 今回は健康保険スイスケア(Swiss care healthinsurance AG)の「学生保険(International Student health Insurance)」に加入・解約を行いましたが、解約の手続きに1ヶ月以上かかる保険会社もあるため、早めに各社のサイトで解約の手順を確認しておくことをお薦めします。スイスケアのホームページ

 留学からの帰国は旅行とは全く違い、荷物の整理以外で済ませておくべき準備がたくさんあります。帰国直前に慌てて行うと、申請漏れや手続きが上手くいかなかった場合、帰国できない事態に陥る危険性もあります。きちんと事前に調べ、計画を立て余裕を持って行い、残りの留学生活を有意義に安心して楽しみたいですね。

 

※上記記載の情報は、あくまでもスイス留学の一例として、留学生個人による2018年の体験談を交えて構成しています。
※州や自治体によって申請の仕方や流れが異なることがあります。申請についての詳細は、滞在先の市役所に直接お問い合わせください。

 


体験希望者を受け入れる幼稚園側の想い

20180620_Youchienhonne.002_cut 海外在住の日本人家族が増えています。里帰りの際などに、子女を日本の幼稚園や保育園に体験入園させたいと希望する親も多いようです。今回は、実際に在外日本人の子女を体験で受け入れている日本の私立幼稚園を訪ね、先生方に詳しく話を伺いました。

体験入園を受け入れた理由
 実際の希望を受け、ある程度の困難も予想されましたが、教育に携わる人間として、外国で生活するお子さんにも日本の幼稚園教育を体験してもらいたい…そんな想いから受け入れを決意しました。迎える日本の園児にとっても、異文化で過ごす子どもたちと時間を共にする良い機会となり、いい影響が期待できるとも考えました。

求めたい日本語能力のスキル
 幼児期における言語の吸収力は目を見張るものがありますが、先生からの指示がきちんと理解できる程度の日本語能力は必須。子ども自身、言葉がまったくわからない状況下で長時間を過ごすのはストレスでしょう。普段から日本語に親しみ、コミュニケーションが取れる能力を身につけておいてください。

体験入園時の注意事項
 私立幼稚園の場合、その体験入園費用の設定が大きなポイントとなるので、先生方とじっくり相談する必要があります。また、子どもがリラックスできる環境づくりを心がけるのも親の役割り。例えば、里帰りのたびに複数回の体験を希望する場合には、できるだけ同じ担任のもとで、仲良しのお友達と一緒に過ごせるように頼むとよいでしょう。

 入園シーズンの4月から5月にかけて、また運動会シーズンの間は先生方も多忙なので、体験入園はなるべく控えましょう。

 体験入園を受け入れてもらえる幸運の一方、先生方に迷惑がかかるのではという躊躇で、親御さんの心が揺れ動くこともあるかもしれません。与えられたその環境に感謝しつつ状況を見極め、子どもにとっても適切なはじめの一歩を踏み出すことが、親としての大切な心構えとなります。

*上記記載の情報は、あくまでも個人による体験談の一例として紹介しています。ご参考の一助となれば幸いです。


スイス留学 〜カルチャーショックの解消法〜

20180610_TakutoTamashiro_series03_cut 留学の一つの醍醐味は、異文化交流でしょう。異国の文化に触れることで多くの他者を理解する視野が広がり、また自国の文化を紹介しながら自己表現力が身に付くことは、留学の大きなメリットです。しかし、これまで自分が過ごしてきた母国のそれとは全く違った文化を受け入れることは、多くの人にとって容易ではありません。時にホームシックにかかったり、留学生活を辛く感じたりするのは自然なことです。

 今回は、スイスに滞在している留学生が、そうしたカルチャーショックをどんな時に受けるのか、またホームシックを感じた時どのように解消しているかを紹介します。

カルチャーショックを感じる時
・ 留学生だからといって特別視されない
 スイスは移民が多い国。学校には多くの人種の学生が通っています。他の生徒に何かと話しかけられるイメージの日本と違い、スイスでは留学生は珍しがられません。留学初期は自分から積極的に話しかけないと、友達作りに苦労することがあります。

・ 言語の違い
 当たり前ですが、言語の違いには悩むことが多々あります。授業やテレビ、映画の内容はもちろん、友達が談笑している理由さえ理解できなかったり、人の話す言葉に意識を集中させ過ぎて疲れたり落ち込んだりもします。特にスイスのドイツ語圏では主な公用語はスイスドイツ語。勉強してきたドイツ語とは大きく違うため、苦労する日本人留学生は非常に多いです。

・ お店が閉まるのが早い
 スイスでは平日だとスーパーやファッション店、レストランなどのほとんどが夕方には閉店します。夜の飲食や買い物ができないため、日本の24時間営業のコンビニなど様々なサービスの有り難さを感じることでしょう。

ホームシックの解消法
・ 日本のものに触れる
 ホームシックは以前の環境が恋しくなっている状態。スイスでは日本の食材が簡単に手に入るので日本食を作ってみるなど、できるだけ日本のものに触れ、淋しさを紛らわすといいでしょう。ネットサービスが充実した現代は、異国で日本の映画やドラマ、漫画を楽しむのも自在。自国の文化の良さを改めて実感できるのも、留学のメリットの一つです。

・ 日本人のコミュニティーを作っておく
 スイスは日本人の留学先としては比較的マイナーなので、アメリカやイギリスなどと比べると日本人留学生の割合は少ないです。しかし国土面積が小さく、大学もそこまで多くないため、日本人のコミュニティーはできやすく、学生同士すぐ集まることもできます。Facebookのグループや大学の留学生の歓迎パーティなどを探してみましょう。

・ 情報を共有する
 カルチャーショック、悩みなどは、同じ言語話者同士で共有するのが一番。すぐに相談できる相手や、その国に長く滞在し多くの情報を教えてくれる先輩と知り合っておけば、留学生活を安心して充実させることができるはずです。

 カルチャーショックやホームシックは、決して悪いことではありません。自分の元の居場所が好きだからこそ恋しくなるのです。両者は帰国後、自分とは違う人種や文化を広く受け止められる心を身に付けるための通過儀礼といえます。自分を成長させてくれる経験なので、上手に乗り越えれば留学生活がより有意義になることは間違いありません。

 留学で得られるのは、単に語学力だけではなく、異国に住み、その文化や生活に触れること、それが好きでも嫌いでも受け入れ理解し、自国に繋げて考える態度・姿勢もその一つなのです。

 

 ** 上記記載の情報は、あくまでも留学の実例として、留学生個人による2018年の体験談を交えて構成しています。


日本の私立幼稚園・保育園への体験入学

 日本に里帰りをする際に時折り目に留まるのは、可愛らしい幼稚(保育)園児たちの姿。スクールバスに乗ったり、制服を着ていたりと、日本では当たり前の懐かしい光景も、スイス在住者にとっては新鮮なもの。  

 日本人のルーツを持つわが子にも、この機会にぜひとも日本の文化や言葉を当地日本で体験して欲しい、そんな願いを持つ親御さんは多いのではないでしょうか。

 今回の筆者は、自分の子どもを3年半に渡り7回、日本の私立幼稚園に体験入園させた当社スタッフ。実際の体験談や事例を交えて、その内容をご紹介いたします。

幅広い選択肢
 まずは、保育園か幼稚園か、さらには「公立」か「私立」かの選択肢があります。保育園や幼稚園のホームページで園の方針や様子について読んだり、評判を人から聞いたりして、じっくりと考慮しましょう。

 時間があれば、実際に足を運ぶのが一番。毎日の送り迎えのことを考えると、やはり自宅近くの園が便利です。

園選び
 筆者が迷わず選んだのは、実家近くの私立幼稚園。電話で問い合わせると、すぐに受け入れ許可の返事を頂けました。選んだ理由は、園の先生方が温かくて好印象だったこと、また園全体が活気に満ち溢れていたので、活発なわが子に合いそうだと思ったからです。幼稚園それぞれに特色があるので、子どもの個性に合った環境選びを心掛けると良いと思います。

園での生活
 この幼稚園は、8時半から9時半の間に各々が登園し、降園は揃って14時。時間外延長保育は追加料金で、18時までの受け入れが可能でした。園児の1日は園庭での外遊びや絵画、制作、リトミックや園外保育など様々。給食の配膳やお掃除などはスイスの幼稚園になく、子どもにとって目新しいことが満載でした。

 また、制服など指定の物は園側のご厚意でお借りできたので、上履きや弁当箱や水筒、タオルなどの身の回りの物をあらかじめ自分で用意しました。

 体験入園中は、子どもの体調の変化に普段よりも細やかに気を配ることが必要です。スイスからの長旅の疲れもありますし、母国語から日本語への言葉の切り替えや急な環境の変化に、知らず知らずのうちに疲労を溜めこんでいることもあります。子どもの様子をつぶさに観察し、無理をせず共に楽しみましょう。

 

* 上記記載内容は、日本私立幼稚園で2018年に経験した体験入園を参考にしています。あくまでも目安としてご参考までにご活用ください。
* 幼稚園よっては、進め方や考え方などが其々異なります。体験入園ついての詳細は、幼稚園に直接お問い合わせください。

 


スイス留学 〜留学生のアルバイト事情〜

20180910_TakutoTamashiro_series06_cut 在学中にアルバイトをするスイスの学生は多くありませんが、物価が高いと言われるスイスに留学している学生にとっては、アルバイトは必須かもしれません。

 スイスでは、公共交通機関や食費など日常的な出費も高くつきますが、物価が高い分、賃金も安定して高水準です。スイス滞在中に少しでもアルバイトをして収入があれば、あなたの留学生活もさらに楽しめるはず。そこで、留学生の体験談を元にスイスでの「アルバイト事情」についてご紹介しましょう。

アルバイトの探し方
 アルバイトは、インターネットサイトや情報誌で探します。しかし情報が全てドイツ語であったり、求められるスキルにもドイツ語力があったりするので、スイスでアルバイト先を探すのは容易ではありません。そのため日本人学生の多くは日本食やアジア系レストランでアルバイトをしています。

 こうした店はスイスにたくさんあり、働いている従業員も日本人の割合が多いので、不明、不安な点を尋ねることができ、仕事内容も日本と大差ないので、比較的働きやすい環境と言えます。

 日本食レストランの求人情報は、学生同士の日本人コミュニティから得ることもできますし、スイスに住む日本人のための情報誌等で見つけることもできます。気になるお店に直接尋ねてみるのもいいでしょう。

アルバイト情報サイト
Job.ch

アルバイト先が見つかったら準備するもの
 留学生がスイスでアルバイトするには、学生ビザとは別に許可申請が必要です。前提として学士の単位で留学している日本人留学生は、最低でも6ヶ月間スイスに滞在してからでないと許可が出ません。

 6か月以上滞在している留学生は、週15時間以内であればアルバイトができます。夏季などの休暇中は、州によっては週15時間以上働ける場合もあります。

 許可申請の手続きは、まず働き先を見つけて雇用契約を結んだ後、働き先が属するカントン(州)への申請となります。たいていの場合はアルバイト先が州に雇用契約書と共に申請してくれますが、州によっては手続きが異なります。

<許可申請に必要な書類>

・許可申請書
・雇用契約書
・*在学証明書
・*在学する大学からのアルバイト許可証

 自分で用意しておくべき書類は*在学証明書と、大学からの許可証です。これらは大学の学生課ですぐに受け取れるので、アルバイトを決める前から手続きを。

 州からの労働許可証が発行されるまでには申請後一定期間が必要なので、アルバイトが可能になるのはその後です。許可が出るまでの期間は州によって異なりますが、今回の申請では2週間ほどでした。

時給について
 スイスでの生活費の月額は日本と比べると倍以上するため、アルバイトの時給も日本の約2倍、最低でも基本給が20スイスフラン前後です。雇用主によっては交通費や食事などが支給される場合もありますが、通常交通費は含まれません。

 スイスではアルバイトでもフルタイムでも雇用とみなされ、雇用主は毎月州に税金の支払いをしなければなりません。従って、アルバイトでも所得税などが源泉徴収で給与から天引きされます。

許可申請についての情報(例: チューリッヒ)
https://awa.zh.ch/internet/volkswirtschaftsdirektion/awa/en/arbeitsbewilligungen/drittstaaten/praktikum_studium.html

日本食レストランの環境
 ホールスタッフの業務内容は、日本の居酒屋とあまり変わりません。ある職場の従業員の7割は日本人で、その他はスイス人。実際に働いてみるとアットホームな雰囲気で、お客さんや従業員と話しながら、ゆったりと楽しく働くことができます。

 お客さんとの会話は基本的にドイツ語なので、料理や食材、調味料等の難しい単語が出てきたり、慣れないスイスドイツ語で話しかけられたりすることも。その都度メモして学べば、働きながらにして大変役立つドイツ語の勉強にもなるのです。

 スイスという、留学するには比較的珍しい国で、大学で学びながらプラスαのアルバイトに挑戦することは、スイスの学生だけでなく現地の多くの人達と触れ合うことのできる良い機会になるでしょう。週に働ける時間が決まっているため、自分のペースで少しだけでも働くことができるので、勉学と両立しながら試す価値のある有意義な時間となるはずです。

** 2018年の一留学生の体験談を元に構成しています。雇用手続きなどは雇用側、州によって変わりますので、あくまでも参考情報としてご活用ください。

 

 


移民から学ぶ、ドイツ語習得のカギ

20180531_Naoko_Imin_002_cut 世界中から多くの移民を受け入れているスイスですが、40年もの長い間スイスに住んでいても、ドイツ語が片言の外国人は沢山存在します。一方で、ローティーン (10~14歳)のころに、ドイツ語が全く話せない状態でスイスに移住した若者達は、その後スイス人と変わらぬドイツ語をマスターしていきます。

 今回は、この年齢の時期にタイ、ポーランド、クロアチア、スロバキア、ポルトガルの5カ国からスイスに移り住んだ方々に、当時の様子を聞いてみました。


 スロバキア人女性Nさんは、移住当初ドイツ語をひと言も話せず、友達も出来ずに、絶望感を味わったと言います。しかしおよそ3カ月間のドイツ語の特訓を終え、言葉の問題をクリアすると、後には楽しい学校生活が待っていました。

 ポルトガル人女性Sさんの当時10歳の妹さんは、移住当初からすぐにスイスの生活にとけ込めました。しかし14歳という多感な時期であったSさんは「18歳になったら、一人でポルトガルに帰る」と宣言するほどに、心労が大きかったと言います。

 「では、一体どのようにしてネイティブ並みのドイツ語を習得したのですか?」この問いに対し、今回話を聞いた5人の返答はとてもよく似ていました。

 それは、数ヶ月間の学校での特訓の後、ドイツ語を中心に生活をしただけ、というもの。彼女たちがまだローティーンだったため、継続的に語学の訓練をする場に恵まれたこと、また吸収力の早さが幸いしたのでしょう。

 移住当時「年齢が若い」ということは、「母国語のフィルター」による語学の習得ではなく、まず体感して言語を学ぶ部分が多いようです。また十代前半という年齢は、世の中の様々な事柄を知り始める時期と重なるため、言葉の意味や様態をイメージ化しやすいのかも知れません。

 ポーランド人男性Mさんはスイス人と変わらぬ流暢なドイツ語を話しますが、移住から20年が経った現在でも「スイス人を真似るように」スイスドイツ語を話そうと、いつも意識しているそうです。

 継続は力なり、近道などないのだと、心してドイツ語に取り組む姿勢が大切とのこと。

 


スイス留学 〜学校生活は勉学中心〜

20180810_Tamashiro_series05 スイスの学生は、日本でいう高校生の時期から、①就職するためにインターンシップを行うか、②職業専門学校に行き専門職を学ぶか、③大学に行き専門的な知識を身につけるか、を検討するそうです。

 スイス人のトーマスさんがチューリッヒ大学を選択した理由は、勉強が好きで、高校卒業の時点ではやりたい仕事がなかったから。幼い頃からバイリンガルの彼は、他言語への興味がずっとあり、違いや歴史を掘り下げて専門的に研究してみたくなったと言います。

 今回は、言語学を専攻するスイスの学生の学校生活はどのようなものか、トーマスさんにインタビュー取材を行いました。

平日の過ごし方
 平日は週4日の授業に出席するため基本的に登校します。授業のコマは連続していないので、合間の空き時間に効率よく授業の復習や課題をこなします。

 放課後は予習をしっかりして次の授業に備えます。またジムで体を動かしたり、趣味を楽しんだりと、リラックスする時間も確保します。スイスの学生は日本のように放課後にアルバイトをすることはほとんどありません。

アルバイトより勉学優先
 トーマスさんは、脱出ゲームのスタッフと大学の研究室の手伝いという2種類のアルバイトをしていますが、スイス人の学生はアルバイトを全くしない人も多く、日本人のように1週間に何日も、何十時間も働くことはありません。大前提として彼らは勉学を優先し、空いた時間にお小遣いを稼ぐ感覚でアルバイトをしています。

休日も勉強時間を忘れず
 トーマスさんの場合、週4日の授業に登校しアルバイトを週2日しているため、休日は週に1日です。多くが学生寮に住んでいるスイスの学生の休日は、実家に戻り家族とゆったり過ごす時間になっているそうです。もちろん、勉強時間は休日も確保。予習復習は怠らず、授業について行けるようにきちんと準備をします。

目標達成のために勉学に励む
 学習時間は、最低でも1週間に12時間以上を確保。トーマスさんは言語学を専門としているので、1週間の学習時間は授業の予習復習、課題に当て、学習時間以外の時間で自分の研究対象の言語や習得したい言語を勉強しているそうです。大学で本当に興味があり学びたいことを学べているため、モチベーションが保てる、苦しい時もあるが学ぶ楽しさがあるから続けられると言います。

 言語学の世界は就ける職業が限られていますが、彼が挑む将来の目標は、博士号まで研究を続け、その後も大学に残り研究職に就くこと。どこまでも掘り下げられる興味深い分野を自ら選択したからこそ、スイスの大学の厳しい環境の中で楽しみながら学習できているそうです。

** 上記記載の情報は、あくまでもトーマスさんの例として、学生個人による2018年の体験談で構成しています。


チューリッヒ幼稚園 〜ドイツ語補習授業 DaZ〜

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 「ダッツ(Deutsch als Zweitsprache、以下 (DaZ)」とは、第二言語としてのドイツ語がうまく話せない子供たちの言語レベルを強化するために、主にドイツ語圏の幼稚園で実施される補習授業です。

 実は、チューリッヒ州ウールドルフ(Urdorf, Zürich)の幼稚園に通っている子供たちの中にも、そのDaZを受けている子供たちがいます。

 スイスではお住まいの州、または地域によっても、授業内容や進め方などが異なるかと思いますが、ウールドルフの幼稚園で実施する 「ドイツ語補習授業 (DaZ)」をご紹介します。

受講対象となる子供たち

 DaZは、両親またはどちらかが外国人でドイツ語が話せない子供や、スイスドイツ語なら理解できるスイス人と外国人のハーフなど、言語的・文化的に多様な背景を持つ子供たちを対象に、入園1年目から始まります。

授業形式と授業時間

 この幼稚園では、ドイツ語の先生(スイス人)が決まった曜日になると教室に訪れます。子供が理解しやすいようにと、2対1(園児2人:教師1人)で、ドイツ語やスイスドイツ語の単語を交えながら授業を進めていく指導スタイルです。

 一回の授業時間は40分で、毎週木曜に行われますが、幼稚園や先生によって、授業形式や曜日などが異なる場合があります。

ドイツ語能力のテスト

 入園1年目の終わりに実施されるドイツ語能力のテストでは、公平な審査をするために、先生からの口頭試問でなく、CDを聞きながらテストの問いに答えていきます。その結果をもとに、2年目以降、DaZを受講する必要性の有無が見極められるとのこと。

 受講期間は幼稚園在住時の2年間と、1.Klasse(日本の小学一年生に値する学年)の最長3年間。園児のドイツ語レベルにより、受講する期間が変わります。

毎週の宿題

 この授業を受けている子供たちは、青いファイルケースに宿題を入れて持ち帰り、翌週の木曜日までに終わらせて、再び幼稚園に持っていきます。

 宿題といっても、塗り絵やお絵描き、歌の練習、絵本といったとても簡単なものでものばかり、一緒に宿題を手伝う親御さんたちにとって負担が少ないかもしれません。

 週一回は、自分のカバンと補習授業の宿題を抱えて帰って来る子供たち、日本の幼稚園児とは、また違った姿がここにはあります。

チューリッヒ州・ダッツ(Daz)の詳細
https://vsa.zh.ch (独)
スイス幼稚園制度については、こちらもどうぞ。
スイス幼稚園制度

 

* 上記記載内容は、ウールドルフの幼稚園が2018年に実施した補習授業の内容を参考にしています。あくまでも目安としてご参考までにご活用ください。

* 現在お住まいの州またはお住いの地域によって、言語、授業内容、進め方や考え方などが其々異なります。DaZについての詳細は、幼稚園に直接お問い合わせください。

 


あなたに日本語を習得してほしい理由

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 スイスでの子育てがはじまると、乳幼児のわが子を抱き、外国人ママとの交流を深める機会が増えてきます。そんなとき、わが子に日本語で堂々と話しかけることに「ためらい」を感じる母親は、少なくありません。

 今回は、スタッフの体験談や事例を交えながら、母親自身も悩むことが多い「あなたに日本語を習得して欲しい理由」について考えてみましょう。

日本に里帰りをするとき
 久しぶりの日本への里帰り。家族や友人との時間を楽しむなかで、子どもが日本語を話せない場合は、随時通訳が必要となります。幼少期はそれでも楽しむことが出来ますが、成長をするにつれて「お母さん、一人で日本に行ってきてね」とちょっぴり寂しい思いをすることも。共に日本を楽しみ、日本の家族と直に会話ができる喜びは、日本語教育なしには半減してしまいます。

将来の自分たちを想像してみる
 では、子どもが大きく成長し、ティーンエイジャーと呼ばれる思春期になるころの場面を想像してみましょう。

 子どもに寄り添い、自分の想いを自分の言葉でお子さんに伝える自信はありますか。もしも母親が、自身のドイツ語に自信のなさを感じているのであれば、日本語をわが子に教えることは、将来の自分のためにも繋がるはずです。

子どもには、日本語を学ぶチャンスがある
 母親が日本人であるということは、子どもは産まれた時から自然と日本語を学べる環境にあるということです。

 これはわが子に与えられたある種の試練であり、大きな幸運でもあります。大人になってから、このチャンスを逃したことへの後悔を口にするよりかは、自身と子どもを信じて、この機会を生かすことが先決です。

 2つの国のルーツを持つ子ども達が、将来自身のアイデンティティをおぼろげに感じ、見失うようになった時、日本語が話せることで、救いの選択肢の幅が広がるかもしれません。

 また、自分の国の言葉をどうにか知ってほしいと願う母親の率直な想いは、ごくごく普通の親心です。子どもの性質と母親自身の状況をきちんと見定めることが、なにより大切です。

*上記の記載内容は、一個人が過去に体験したことをもとにしています。 あくまでもご参考までにご活用ください。


スイス留学 〜ホストファミリーとうまく過ごすために〜

20180710_Tamashiro_series04-2_cut 日本人のお父さんとスイス人のお母さん、そして3人の子供という家族構成。みんな日本語、英語、ドイツ語を流暢に話す事ができるトリリンガルなホストファミリー。

 そんな国際結婚家族の元でステイした日本人学生の体験談から、今回は「ホストファミリーとうまく過ごすために知っておくべきこと5つ」をご紹介いたします。

① 普段の生活でのコミュニケーション
 普段の生活では、話す機会を多く持つことがポイント。夕食はなるべく一緒にテーブルについて今日の出来事を話すなど、本当の家族のように接することを心がけましょう。

 ドイツ語力の向上のためにドイツ語以外での会話を禁止するホストファミリーもあります。夕食はもちろん、お茶の時間など団欒する機会が多いので、ごく自然に家族とのコミュニケーションを楽しめるでしょう。

② 「掃除や洗濯」は家族全員でやる
 他の家族のメンバーと同様、掃除の役割が分担され、週に1回自分の担当するエリアと自分の部屋の掃除を任される場合が多いようです。

 シャワーと洗面所はホストファミリーと共有ですが、洗濯機はマンションの共同洗濯所にもあることが多いので、比較的頻繁に洗濯できます。共同洗濯所にはそれぞれのルールがあるので、ホストファミリーから事前にきちんと聞いておきましょう。

 洗濯を終えた洋服は専用の室内の物干し竿に干すか、マンションの地下にある共同の洗濯場に干すことができます。

③ 食事、料理の楽しさを学ぶ
 スイスの家庭には外食文化はほとんどなく、パスタやピザ、パンやケーキなど、何でも自宅で作ってしまうイメージです。そのためスイス人のお母さんは料理上手で、多彩な料理を教えてくれるため自然に自炊できるようになる留学生もいます。

 家族で担当の日を割り当て、担当の人が全員の食事を作ることもあります。勉強などで大学生活が不規則になると、自分の食材は自分で調達し、毎日自炊することも。学校にも毎日弁当を持って行きます。

 食材はスイスでもスーパーなら安く買えるので、上手くやり繰りして食費を抑えましょう。

④ 家族との時間を大事にする
 スイスの家庭は基本的に帰宅が早く、夕方から夜にかけては多くの時間を家族と過ごします。

 夕食時の団欒やお茶の時間はもちろん、テレビを見ながらみんなでくつろいだり、休日は家族みんなで掃除をしたり、長期休暇があると家族で旅行に出かけたりなど、家族との時間を非常に大事にするイメージがあります。そんなスイスの家庭は居心地が良く、とても温かく感じるはずです。

⑤ 本当の家族のように接する
 嬉しいことや面白いことがあれば共有し、嫌なことや悩みがあればすぐに相談する。ホストファミリーに何か直して欲しいことがあった時は、気を使わずに何でも言うようにしましょう。「言わずに溜め込むとわからないから、とりあえず言いなさい」と言ってくれるホストマザーは多いのです。

 その分叱られる事や指摘される部分も多々ありますが、それこそ家族の一員として接してくれている証拠。とにかく自分の部屋にこもらず、たくさんの時間を家族と過ごし、たくさん話をする。いろいろ提案をし、いろいろな場所に一緒に行きましょう。

 たくさんの時間を共有することで本当に第2の家族だと思えるようになり、留学生活もかけがえのないものになるはずです。

スイスでのホストファミリーをお探しですか? 
留学中の滞在先の探し方については、こちらをご参照ください。
スイス留学 〜留学中の滞在先の探し方〜

** 上記記載の情報は、あくまでも留学の実例として、留学生個人による2018年の体験談を交えて構成しています。
** 留学先の学校や留学団体が斡旋するホームステイ先のルールや時間の過ごし方は、上記記載の情報と異なる場合があります。目安としてご活用ください。


スイス留学 〜留学中の滞在先の探し方〜

20180710_Tamashiro_series04-3_cut 初めてのスイス留学が決まり胸を踊らせる一方、次の悩みどころとなるのがスイスでの滞在先探しです。ステイ先が合わずストレスを感じないよう、スイスでのホストファミリー選びは慎重に決めたいもの。そこで、今回はスイスでの滞在先を選ぶ際にチェックしたい重要ポイントをご紹介します。

− 留学中の滞在先は、主に2つ

① ホストファミリー

 ホストファミリーとは、留学生を受け入れ、その家庭で生活を共にする家族のことです。一口にホストファミリーと言っても、留学生との異文化交流を望んで留学斡旋団体に応募、無償で長期間留学生を受け入れるファミリーもいれば、単にビジネス目的でインターネットを通しホームステイの募集をかけ、有償で留学生を受け入れるファミリーもいます。自分の留学の目的や生活に合ったタイプのファミリーを、慎重に探すことをお勧めします。

– 留学斡旋団体や業者を利用する

 初めからホームステイ先も見つけてくれる留学斡旋業者や団体などを利用すると便利です。留学申込みの前に、ホームステイ先紹介サービスがあるかどうか確認することをお勧めします。

– インターネットを利用して、自分で直接ホストファミリーを探す

 インターネットでホームステイ先を紹介するサイトがあるので、住んでいる州や地域、家族構成、国籍など自分に合った条件のファミリーを探して受け入れ先を見つけます。*以下サイトはあくまでも例です。確実に希望に合った家庭が見つかるとは限りません。
https://homestayfinder.com/
https://www.homestay.com/switzerland
https://www.aupairworld.com/en/au_pair_program/switzerland/family

② 学生寮や学生向けアパート

– 自分で探す

 自分の大学と現地の大学の交換留学などでは、現在在籍している大学が寮の契約までをサポートしてくれる場合もあるでしょう。しかし、休学しての留学や、大学や留学機関を通していない留学の場合は、学生を受け入れてくれる滞在先を、自分で見つける必要があります。
https://www.comparis.ch/

– 大学斡旋サービスを利用する

 日本の大学が留学先の滞在先を見つけてくれるケースは全てではありません。交換留学の場合でも、それ以外の手助けはしても滞在先のアパート等は自分で探さなければいけないこともあります。チューリッヒ大学には提携している学生アパートはありませんが、リーズナブルな物件を紹介してくれるオフィスが学内にあるので、もし学生向けのアパートを探すのが困難な場合は、こちらを利用することをお勧めします。
Housing Office UZH/ETH Zürich
http://www.wohnen.ethz.ch/en.html

** 上記に記載している情報は、あくまでも留学例として、留学生個人が2018年に経験した体験談を交えています。


この子とは、日本語オンリー

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 遠い異国の地、スイスでの子育て。日本語を幅広く実践するうえで欠かせないのが、おなじく日本語を話すお友達の存在。同じような環境で育った子供たちと日本語で話せば、日本語も自ずと上達していくことでしょう。

 では、スイスでどのようにして仲間を見つけて、関係を築いていけばよいのでしょうか。スタッフの体験談や事例を交えながら、日本語で会話のできる友人に出会うことの大切さについて、簡単にご説明します。

仲間がいる、安心感
 スイスのドイツ語圏に在住する場合、子どもの友人達との会話はドイツ語のみ。そこで、同じように日本人の親を持ち、日本語で会話のできる友人に出会うことは、とても貴重です。彼(彼女)たちと定期的に会うことで「日本語を話す仲間がいる」という、安心感が生まれます。この友人の出現で、日本語を話すことの楽しさが倍増するかもしれません。

日本語の切り替えスイッチ、オン
 「この子とは、日本語」という切り替えスイッチが定着すると、子ども達は親が見ていなくても、きちんと日本語のみで話すようになります。また万が一、子ども達同士が日本語につまることがあっても、ドイツ語も的確に伝わる心のゆとりがあるため、憶することはありません。つよい仲間意識が生まれ、モチベーションも高まります。

適切なインプットとアウトプット
 また家庭で身につく日本語は、基本的には母親がお手本。そのため、他の家庭の言い回しを体感して学ぶことは、語彙力や表現力の強化にもつながります。

 互いの日本語に耳をかたむけ、新しい言葉を吸収しながら、適切なインプットとアウトプットを学ぶ絶好のチャンス。母親同士もリラックスをしているため、子ども達にもその雰囲気が伝わり、絆がより一層深まります。

 異郷での育児で、同郷同士でしか中々わかりあえない悩みもあるでしょう。出会いは行動力が大事。お散歩の行動範囲を広げ、子どもが集まる公園などの場所に出向き、積極的にお声がけをされてみてはいかがでしょうか。

 素敵な友人と出会い、子どもも大人も心の拠り所が見つかることで、肩の力を抜きながら楽しく日本語に勤しめるはずです。

*上記の記載内容は、一個人が過去に体験したことをもとにしています。 あくまでもご参考までにご活用ください。


スイス留学 〜ここが違う、スイスの学習方法〜

Universität Zürich; Ursula Meisser-03   スイスの大学では日本で見るような100人を超える規模の授業はなく、5〜10人の少人数クラスや、30〜50人大人数クラスがあったりと、授業形態なども様々。ここではチューリッヒ大学をクローズアップしながら、同大学へ留学した日本人学生の体験をもとに、スイスの「学習方法」についてまとめてご紹介します。

ノートをとるのは、重要なポイントだけ
 まず、学習方法での違いとして、あげられれるのが「ノートテイキング」。日本の大学の授業では、先生が電子黒板やホワイトボードなどに書いた内容をノートなど別のものに記録していくのが主流です。

 一方、チューリッヒ大学の先生は、ボードの代わりにパワーポイントを使いながら解説し、学生たちは先生が説明する重要なポイントだけをパソコンに打ち込んでいきます。

 本大学では授業の3日くらい前から資料の閲覧が可能。そのため、事前にわからない単語を調べたり、授業トピックや内容を理解しておくことで、当日の授業の展開が把握しやすいです。また、資料はあらかじめPDF 形式に変換して保存、先生への質問や吹き出しをつけておけるので便利な上に、とても効率的に学習することができるでしょう。

失敗を恐れない、意見交換の多さ
 授業中、疑問に思ったら、何でも先生にすぐ質問したり、授業中でもグループ内で意見を交わしたりします。

 これは「わからないから学びに来ているので、間違えることは当たり前」と学生が捉え、失敗を恐れずに質問や意見を投げかけるという意識を持っているからこそ。小さなことでも疑問に思うことがあれば手を挙げて発言する、そして、そこから新たな意見交換になることが多いです。

 時に論点から外れた質問をする学生がいても、先生は「その視点はなかった、それは面白い!」などと言って、様々な意見を汲み取り議論を深めてくれます。学生が自分の意見を恥じらや躊躇なく言える、その環境こそが、学習において重要なことなのかもしれません。

真剣に取り組む姿勢
 まず、学生は大学を決める前から自身が学ぶ分野、将来やりたいことや就きたい職業に結びつけてから、専攻分野を選択しています。そのため大学に入る前から「将来の目標設定」がとても明確、さらにその分野への興味や関心がとても強く、授業や学習に取り組む姿勢が非常に真剣です。

 例として、専攻している英語学の分野では、卒業しても就ける職業の範囲は狭く限られているので、卒業後は研究職に就くために大学院へ進学希望する学生も多くいます。

 事前課題をこなすのは当たり前、怠けてしまえば授業について行くことができません。授業中に眠る人や遊ぶ人がいないという理由も納得できます。課題も多く、専門性が高く難しい授業ばかり。とはいえ、自分たちが本気で学びたくて選択したからこそ、学生たちは楽しく学習に取り組んでいます。


 自分で選んだ分野での「プロフェッショナル」を目指す、そんな彼らの学ぶ姿勢を見ながら、自然に多くのことを学べるはず。 スイス留学は非常に刺激の多い教育環境であることがいえるでしょう。

** 上記の記載内容は、日本人学生が2018年にスイスで体験したことをもとにしています。あくまでも目安としてご参考までにご活用ください。


言語の切り替えスイッチ 

20171218_Naoko_Gengo no Kirikae Switch_001_cut 母国語ではない言葉をつむぎだす時、人は一体どのようにして頭の中で切り替えているのでしょうか。

 5か国語を流暢に話す筆者の友人Sさんによると、話す相手によって、その「切り替えスイッチ」が自然と働き、何の違和感もないまま言葉が出てくるのだとか。

 スイスではこのように多言語を切り替えて話すことができる人が多くいるわけですが、その「言語の切り替えスイッチ」について、スタッフの体験談や事例を交えながらご説明します。

言語の切り替えスイッチを体感する
 2つの異なる言語を家庭で同時に身につけたい場合、徹底して「ママ=日本語」、「パパ=ドイツ語」と分けることによって、子どもの中で「この人とは、この言語」というように、言語を切り替えるスイッチを体感しながら覚えるようになるでしょう。

 住む場所やその時の環境により、言語の比率のバランスの差は出るものの幼児期から学ぶことが、大きなポイントとなります。

ペースはゆっくり、でも確実に
 ひとつの言語だけを中心に学ぶ子どもよりも、双方の言語に対して「語彙力の少なさ」が気になる場合もあるかもしれません。しかし、多言語を同時進行で学ぶうえで、ある程度の語彙力や表現力の遅れはあたり前のこと。大切なのは、ペースはゆっくりでも確実に言語を切り替えられる脳内モードを鍛えることにあります。

「100パーセント」の切り替えの怖さ
 あるイタリア系の家族は、子どもが幼稚園に入園するまで徹底してイタリア語で生活をしていました。しかし、次男が幼稚園に入園したと同時にドイツ語を学び始めると、あっという間に「イタリア語」から「ドイツ語」へと100パーセント切り替えてしまいました。

 この場合、両親がどちらの言語も完璧に話せたために、大きな片寄りができてしまったようです。また、親がいくつもの言語を中途半端に混ぜて話すことにより、子どもは混乱し、時にさまざまな言語が混ざり合ったおかしな言葉を話すようになります。

 脳内の言語スイッチをスムーズに切り替えることが出来るようになるには、言語の片寄りやちぐはぐさをなくし、一貫して両方の言語の同時習得に努めることが大切です。

 

* 上記の記載内容は、一個人が過去に体験したことをもとにしています。 あくまでもご参考までにご活用ください。


バイリンガルからのアドバイス

 今回、弊社スタッフが実際にスイスで生まれ育ったある男性に実際お話を聞きました。彼はスイス人の父親と日本人の母親を持ち、ドイツ語や日本語を操る多言語話者です。

 流暢な日本語をよどみなく話す彼は、何度もこう言いました。
「母には、本当に感謝している。」

バイリンガルの本音
 スイスで生まれ育った男性Aさん(仮名)は、放課後になると毎日のように日本語の勉強に勤しみました。彼の母親はとても厳しく、当時は何度も「どうして日本語の勉強をしなくてはならないのか。」と涙を流したと語ります。

 「とにかく、母は厳しかった。」
そう繰り返す彼のように、日本語学習に抵抗を示す子どもは多いようです。

日本語話者の強み
 先日知り合った、あるスイス人夫妻の娘さんの同級生Mさん(仮名)は、前記のAさんと同じ境遇に置かれ、日本語も長けていました。

 就職期を迎え、Mさんが就職活動を始めると、日本への進出を考えるスイス企業からは続々とオファーが舞い込んできたとか。両親から「日本語話者は、ほんとうに強いわよ。頑張りなさいね!」、と声を掛けられ、Mさんにとって、日本語話者の底力を感じ、身が引き締まった瞬間でした。

経験者の言葉の重み
 「子どもの頃は、正直つらかったし、やりたくなかった。」
これは、幼いころスイスで日本語を学んだ、彼らの共通した本音です。

 しかし、大人になってからの彼らの意見は、まったく正反対のものでした。「日本語の教育を受けたことに、ほんとうに感謝をしている。やるべきだ」経験者の、言葉の重みがありました。

 では、どうして「日本語教育」が必要なのでしょうか。それは、親が心に描く目的によってさまざまです。

 また、子どもの個性や家庭環境によって、どうしても日本語を受け入れられないお子さんも少なくありません。愛を持って、その子の許容範囲を見極めながら、適切な日本語教育を選択することが大切です。

*上記の記載内容は、一個人が過去に体験したことをもとにしています。


チューリッヒ大学 〜テスト不要な短期留学制度〜

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 スイスの大学進学率は約20%と低く、本気で学びたい学生のみが集まっているのが、スイスの大学の特徴です。チューリッヒ大学(University of Zurich)は主要都市チューリッヒに位置する総合大学で、学生数は約2万6000人とスイスで最も大きい大学。教員やスタッフの約50%、学生の約20%が外国人で、国際色豊かであることも特徴の一つです。

 今回は、当大学でVisiting Studentというシステムを利用しながら、1年間の短期留学をしている日本人学生の体験をもとに、同システムについてご説明します。

Visiting Studentとは?
 Visiting Studentというシステムは、当大学と提携校ではない他大学の学生でも、当大学にて最長1年間(2学期)学べるシステムです。在籍中の待遇は他の学生と全く変わらず、期間限定の学生という扱いになります。学部も日本で一般的な交換プログラムとは異なり、自分が学んできた分野と関連した分野であれば、自由に選択して受講することができます。

ヨーロッパ単位互換制度
(European Credit Transfer System 
*以下ECTS)

 留学中はECTSの単位が取得できます。日本でも大学によっては、取得したECTSを日本の大学の単位に換算することが可能。または、卒業に必要な単位数を3年生が終わるまでに取得することも一つの手で、単位換算のことは考えず、休学中に留学することができます。

 スイス滞在ビザ申請については、在日スイス大使館、または在スイス大使館を通じて申請が必要ですので、大使館にご確認ください。

申込みに必要な資格と手続き
 この制度はチューリッヒ大学以外の大学で、2年間以上学んだ学生であれば誰でも申請することができ、特に言語能力の証明やテストを受ける必要はありません。

 入学の申請は下記期日まで行い、手続きも英語で対応をしてくれるので、比較的簡単に行えます。前期(9月〜1月/Fall semester) は5月15日から31日まで、後期(2〜6月/Spring semester) は11月15日から30日まで。申請や提出書類などについてはこちらを参考にしてください。

学費
 スイスのほとんどの大学の学費は安く、当大学でも前期・後期の2学期を申し込んだ場合の学費は、1年間で約30万円(2440フラン)と、非常に留学生に優しいシステムです。

①  授業料: 720フラン/1学期
720フラン× 2学期(前期・後期)=1440フラン


②  留学手数料:500フラン

500フラン× 2セメスター=1000フラン

学費合計 ( ①+② ):2440 フラン
*2018年4月現在

<その他諸費用>
 基本的に教科書は使用せず、資料はオンラインにアップされるので、諸費用はあまりかかりません。教材を購入しなければいけない授業もあるのですが、稀ですし、かかっても10フラン程度で済むようです。


 九州ほどの面積の国で4つの公用語が話され、地域ごとに異なる文化や性質を持つスイス。テストが不要な上に学費が格安なこのシステムを利用すれば、英語やドイツ語での大学の講義や、英語とドイツ語コースなども受講できます。まさに大学生だからこそできる体験、それがスイス留学です。

 英語やドイツ語で勉強をしたいけど留学は高すぎると諦めていた方、またスイス特有の文化に触れながら何かを学んでみたい方には、スイスでの留学はとてもおすすめです。異国の文化に触れながら、スイスならではのスタイルで学んでみませんか。


※ 同大学のVisiting Studentについての詳細は、大学に直接お問い合わせ頂くか、こちらを参考にしてください。
※ 上記の記載内容は、日本人学生が2018年にスイスで体験したことをもとにしています。あくまでも目安としてご参考までにご活用ください。


必要な父親との関係性

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 多言語環境にある家庭では、コミュニケーションを取るうえで、一体どのような工夫がされているのでしょうか。

 家庭にもよりますが、パートナーが日本語がわからない場合、夫婦間の共通言語(スイスドイツ語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、英語)と日本語、2〜3ヶ国語を使ってコミュニケーションを取ることが多いです。

 そして、家庭内でわが子のために日本語教育を志す意思を固めたとき、父親でもあるパートナーとじっくりと話し合い、理解を深めることが重要になってきます。子どもの日本語教育の上で、欠かせない「父親との関係性」について、スタッフの体験談や事例を交えながらご説明します。

父親の疎外感
 母親が「わが子には日本語で話しかけよう」と心掛けるいっぽう、一家団らんの場で日本語での会話が続くと、日本語がわからない父親は疎外感を感じることもあるようです。

 そしてそれに気遣い、そういった場では母国語(例えば、ドイツ語)を話してしまうという母親も、少なくありません。休暇中もずっとこのような状態が続くと、子どもは次第に日本語を話すことを忘れてしまいます。

父親も一緒に「あいうえお」
 子どもが日本語を話すことを忘れてしまわないように、日本語を習得中のわが子と一緒に、父親も日本語を学ばれてみてはいかがでしょうか。

 実際、日本語がほとんど出来なくても、普段の生活の中で日本語を多く耳にすることで、日本語のリスニング力は自然と上達します。この機会に、わが子と一緒に「あいうえお」を学び、互いに切磋琢磨をするのも楽しいです。

父親の深い理解
 日本語力の強化や日本の文化を体験するために、里帰りの際には日本の幼稚園や小学校へ体験入園(入学)を希望される方も多いようです。

 この場合、父親はスイスの自宅で留守番をするケースも多く、長期に渡って自宅で一人で過ごすことを余儀なくされることも。渡航費用などの経済的な面も含めて、父親の深い理解は必要不可欠です。

 「家族はチーム」というように、お互いの意見を共有し、目的に向かって同じ歩幅で進んで行くことが大切です。

 子どもにとって、そして自分たち親にとっての最良な多言語環境を見出すことが出来れば、家庭がとても居心地のよい存在になるはず。また、父親の理解力に感謝の気持ちを示すことで、家族の絆もさらに深まるでしょう。

*上記の記載内容は、一個人が過去に体験したことをもとにしています。


子どもたちに大人気、スイスドイツ語の童謡

20171224_maki_Andrew-Bond_fb_cut アンドリュー・ボンド(Andrew Bond)は、スイス・ドイツ語圏でもっとも成功したミュージシャンといっても過言ではない、子ども向けに音楽を手がけるミュージシャンです。

 最近、子どもが口ずさんでいたので何を歌っているのかなと思っていたら、チューリッヒ州の幼稚園でも彼の楽曲「イーア・ヤ・ヤ・イーア(I-A ja ja I-A)」を子どもたちが歌っていたのでした。

 「イーア・ヤ・ヤ・イーア(I-A ja ja I-A)」は、歌詞にサミクラウス(Samichlaus)も登場する冬の楽曲で、クリスマスの時期にピッタリの歌です。歌詞はスイスドイツ語ですので、歌の練習でお子様と一緒に歌ってみるのもよいでしょう。

 そんな子どもたちに大人気の彼の曲がコンサートでも聞けるそうです。コンサートは年間100回以上開催され、毎回とても人気があるそうです。チケットは完売になるということで、お子様と訪れてみたい方は早めにチケット購入された方がよさそうです。

 スイス・ドイツ語圏に子どもをもつ日本人の親心としては、日本文化に触れられるよう日本の童謡も時々聞かせますが、アンドリュー・ボンドの楽曲は「スイスの童謡」と言っても過言ではありません。スイスドイツ語の童謡、みなさんもお聞きになってみてはいかがでしょか。

「I-A JA JA I-A」を含む曲が以下のサイトで試聴できます。
https://andrewbond.ch/liedersuche/index.html (独)
*コンサートの詳細はこちらをどうぞ。

<参考サイト>
Andrew Bond
www.andrewbond.ch (独)

** 開催日時は主催者側の諸事情により予告なく変更や中止の可能性があります。事前に確認してからお出かけされることをお勧め致します。


アメとムチ、苦しいだけでは学べない

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 スイスで生まれ育つわが子に「日本語教育」を望まれている母親は多いことでしょう。子どもが年齢をかさねるにつれ、日本語グループでの慣らし保育や、補習校などの選択肢もみえてきます。

 しかし、一番多くの時間を過ごす家庭での日本語学習は、日本語力を伸ばす上での大きな要。とはいえ、どうしたら子どもが日本語を楽しみながら勉強してくれるのかと悩む母親も少なくありません。

 スタッフの体験談や事例を交えながら、子どもの日本語の学習意欲を高めるための「アメとムチ」について、簡単にご説明いたします。

日本の「好き」を見つける
 自然と日本語に触れ合い、語彙力を伸ばしていく幼児期。そして「聞く、話す」の次のステップとして学びたいのが、「読み書き」です。上手に移るきっかけとして、日本の好きなアニメのキャラクターを見つけたり、子どもの性格にあわせて興味があることに焦点をあわせると、入りやすいでしょう。

ご褒美制を活用する
 また当然のことながら、日本語を勉強することに、抵抗のあるお子さんもいらっしゃいます。小学校へと入学すると学校の宿題もありますから、ますます日本語から遠ざかってしまうことも。

 そこで、普段はNGとされているお菓子やテレビ鑑賞などを、ご褒美として提案されてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、子どもの目が輝き、進んで机に向かう意欲につながるかもしれません。

子どもの「どうして?」と向き合う
 それでも時には子どもから、「なぜ、日本語を勉強しなくてはならないのか?」という疑問を投げかけられることがあります。その時は、まっすぐに親の気持ちと本気度を伝えましょう。

 なぜなら、親の気持ちが揺らいだとき、子どももそれを敏感に感じ取るので、子どもの「どうして?」としっかりと向き合い、話し合いをすることが大切です。

 日本語の読み書きを習得することは、決して簡単なことではありません。それは平仮名の正しい書き順であったり、膨大な量の漢字を覚えたりと、習得する内容も様々です。

 「日本語=苦しい」の気持ちが子どもに生まれてしまうと、楽しみを見いだせず、あきらめてしまうことも。いかにアメとムチを上手に使い分けるか、お母さんの手腕にかかっています。

*上記の記載内容は、一個人が過去に体験したことをもとにしています。


バイリンガル教育への投資と継続

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 スイスの学校で教育を受けた人たちは、公用語(独語・仏語や伊語のうち2つ)を話し、その他に英語や西語、その他の言語を話せる人も多く見られます。そんな環境で生まれた子どもも当然、バイリンガルやトリリンガルとして、自然に育てられるわけです。

 そんな環境で生まれた子どもを育てるなかで、日本人の親として何ができるのかと頭を悩ませることもあるでしょう。とくに、乳幼児、小学生を持つ親の大きなテーマとして、「バイリンガル教育」があげられます。

 では、どのようにして、子どもの日本語習得を支えることができるのでしょうか。今回は、スタッフの体験談や事例を交えながら、「バイリンガル教育への投資と継続」についてご説明いたします。

教材を上手に活用する
 スイスで日本語を学ぶ際に活用したいのが、日本語教材。里帰りの際にまとめて購入したり、ネット注文でスイスの自宅まで届けてくれる会社を利用することもできます。とくに乳幼児から小学校低学年までの教材は、子どもが楽しく学べる工夫や特典もあり、上手に活用することで、楽しく日本語を学ぶ意欲にもつながります。

里帰りは定期的に
 日本への里帰りを定期的にすることで、実際に日本の家族とのコミュニケーションを図り、日本語を使う必要性を体感することになります。日本語の習得が有意義なことなのだと実感するのには、里帰りが一番。日本と自分とのつながりを感じることで、日本語習得への意気込みが変わるかもしれません。

親の決意と根気
 とは言っても、親の熱意が揺らぎはじめると、家の中で日本語を学ぶ機会は減り、あっと言う間に日本語を忘れてしまうことも。家の中での日本語話者のお手本は、あなた一人。ここであきらめずに「日本語習得」へ向けての、親の決意と行動力を持続させることが、大きなカギとなるはずです。

 日本語の教材費や、里帰りの際の費用は決して安いものではありません。また、乳幼児から日本語習得に向けての決意を揺らぎなく持続していくことは、一筋縄ではいかないこともあるでしょう。親自身が子どもの将来のビジョンを見据えて、上手にサポートし続けることが大切ですね。

*上記の記載内容は、一個人が過去に体験したことをもとにしています。


ノー電子メディア週間の取り組み

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 ルツェルン州(Luzern)にある某小学校が同校に通う生徒に向け、ノー電子メディア週間の取り組み「フリマーパウゼ(Flimmerpause)」が実施されました。

 フリマーパウゼ(Flimmerpause)のFlimmerは、ドイツ語でパソコンや携帯電話などの電子画面の「ちらつき」や「チカチカする」、そしてPauseは、「休憩する」を意味します。ノー電子メディア週間の実施期間中は、各家庭での自由時間において、携帯電話、電子メール、パソコンやインターネットなどのあらゆる電子メディアに触れる時間を極力なくし、電子メディアの使い方を家族で見つめ直すという、子供も大人もみんな巻き込んでの試みです。

 ただ、この活動は強制参加ではなく、参加しなかったからといって罰則があるわけでもありませんが、学校側からは各家庭の意思で努力するようにと促しています。配布されたパンフレット(写真)にはこのような記述があります。*日本語訳

「親愛なる保護者の皆様」

1週間もの間、自由時間にコンピューターやスクリーンを擁するネット・メディアから離れることを想像できますか?1度、家族で体験してみましょう。そして、時間がゆっくりと静かに流れると気づけば、きっとあなたは驚くでしょう。

 今回の実施に至る背景には、近年のインターネット上でのテレビ視聴やゲームなどの「メディア依存」から意識的にかつ計画的に一定の距離を置く必要があるのと、子供たちのネットやメディア接触の低年齢化、視力低下、睡眠不足、向社会性などの影響に対し、学校側が危惧を感じているというのがあります。

 バーチャルな虚像を手軽に楽しめる便利さと背中合わせに、それに頼り切ることが当たり前になってきている昨今。不便さを強いるわけではないですが、メディア以外の物や人に触れ合い、体験する大切さをみんなでシェアすることは大切ですね。

 年に一度ぐらいはみなさんのご家庭でもこのような期間を設け、チャレンジしてみるのもいいことかもしれません。

<参考URL>
Flimmerpause(独)
http://www.akzent-luzern.ch/praevention/schule
/volksschule/flimmerpause

*上記に記載している情報は、あくまでも例として、ルツェルン州の小学校が2017年6月5日~11日に実施した内容を参考にしています。現在お住まいの地域の学校により、記載内容と異なる場合があります。詳細については、学校に直接お問い合わせください。