ヨーロッパでは、古くからてんとう虫は幸運を呼ぶと言われていますが、ベルン州のヴェーリスヴィル (Baeriswil, Bern) ではてんとう虫が大発生して住民を困らせています。
ヴェーリスヴィルの森のはずれでは、何千匹というてんとう虫がぶんぶんと飛び回り、髪の毛や服にまとわりついて、家に入る前には払い落さなければいけないくらいだとか。
現在活動的に飛び回っているてんとう虫は、アジアてんとう虫と言われるもので、12~15年前に農薬を使わない害虫駆除のため輸入したものが繁殖したと見られています。
昆虫学者のアンドレ・メグロス氏 (Andre Megroz) は、「てんとう虫は、越冬するための場所を探しているだけで、冬には静かになります。人間には害はありません。」と話しています。
現在もアブラムシ駆除のためにぶどう畑でてんとう虫を利用しているワイナリーもありますが、ぶどうの木に大量発生した場合は、ワインの味を変えてしまうこともあるそうです。