追跡システムで防ぐ、子供の連れ去り

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 約3分の1の国民が国際結婚をしている国際色豊かなスイスですが、ある問題も増えているとアールガウ新聞(Aargauer Zeitung)が報道しています。

 インターラーケン(Interlaken)のカリン・アミン・トラクセル(Karin Amin-Trachsel)さんの二人の子どもたちは、4年前にエジプト人の元夫と一緒に休暇で故郷エジプトへ行ったまま、スイスに帰ってきませんでした。そして、4年以上経った今月、ようやくカリンさんのもとへ戻ってきたそうです。

 国際結婚の増加に伴い、スイスではこのような片親による自国への子どもの連れ去りが急増中。2018年には100件以上も報告され、過去最高を記録しました。

 そこでスイス警察が設置したのが、自動追跡システム(Ripol)。同システムに登録された人の数も2017年の183人から翌年には100人増え、過去最高となったと、連邦司法警察省警察局(Fedpol)が公表しています

 同システムは児童・青年保護局(Kesb)や裁判所を通じて、子どもを連れ去る危険性がある親の情報を登録し、一年毎に更新するというもの。バーゼル(Basel)の児童・青年保護局は、「登録後に連れ去られたという事例はまだない」とし、同システムが大きな抑止力となっているのは確かのようです。

 また、スイスでは、ヨーロッパのシェンゲン協定の加盟国間で共有できる情報システム「シェンゲン情報システム(SIS)」の登録も推奨されています。

 日本は国家間で協力の得られる「ハーグ条約」に加盟していますので、詳しくは当サイトのこちらも参考にして下さい。

 


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