スイスでの安楽死、現状は?

SwissJoho_ArtOnIce2019-22 昨年5月、104歳のオーストラリア人科学者デビッド・グドール(David Goodall)氏がスイスで安楽死を遂げたことは、世界に衝撃を走らせました。

 スイスのドイツ語圏とイタリア語圏を管轄する自殺ほう助機関「エグジット(Exit)」。同機関がメディア向けに発表したプレスリリースによると、昨年に同機関を利用して自らの命を絶った人は905人(前年比172人増)で、平均年齢は78.2歳であったことが分かりました。

 男女別でみると、安楽死を遂げた人のうち57%が女性で、43%が男性。女性の平均年齢は78.8歳で前年よりも5ヶ月縮まり、男性は前年から9ヶ月伸びて77.4歳となりました。また、安楽死を遂げた人のうち344人は末期のがん患者で、全体の38%を占める結果となっています。

 現在、ドイツ語圏とイタリア語圏での会員登録者は年々増え、2018年末には12万以上を記録。さらに今年に入っても増加の一途を辿り、2月中旬までに新たに約2,500人が会員になったとのこと。

 緩和医療が発展しているにもかかわらず、安楽死を望む人は増え続けています。しかし、この増加は会員数の急速な伸びだけでなく、高齢化が進行していることも、その要因のひとつであることは間違いないでしょう。

 安楽死を認める国のうち、非居住者の自殺ほう助を許可する唯一の国、スイス。多彩な「逝き方」が模索される近年、今後もその需要はますます高まっていくことが予想されます。

 

 


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