チップ事情、病院でもチップは必要か

20190124_kayoko_news_725

 どんな時にいくら渡せばいいのかと判断に迷う「チップ」。最近では、チップの受け取りを拒否されるケースもあるのだとか。オーストリアのジャーナリスト、ディーター・クメラー(Dieter Chmelar)氏もそのひとり。お礼に渡そうとしたチップを受け取ってもらえず、ツイッターで怒りを露わにしたことが話題となりました。

 ウィーンの無料新聞Heuteによると、昨年、ウィーン(Wien)の病院で同氏の叔母が他界。その後、お世話になったお礼に、同氏が20ユーロ(約2,500円)を看護師さんに渡したところ、看護師さんは「受け取るとクビになるから」といって、受け取ってくれなかったそうです。

 実は、ウィーンで医療従事者が患者やその家族から受け取ってよいものは、お菓子、果物、ワイン、花などといった食品や日用消耗品。今回のような金銭を渡すことは2008年以降、法律で禁じられています。一方、スイスでは医師会のガイドラインで「度を越さない程度」とあるだけで、厳密な規制はなく、各自の判断に委ねられているとか。

 同氏はツイッターで「なぜ金銭はいけないのか?」と疑問を投げかけると、「ルールは守るべき」、「少しくらいならいいのではないか」、「実際にもらったことがあるが、みんなで美味しいコーヒーを頂き、リラックスできた」など、様々な意見が寄せられました。

 さて、スイスでチップを渡す機会が多い場所といえば、飲食店やホテル、タクシーなどが挙げられますが、特に飲食店では、会計時に「サービス料」が加算されるため、通常チップは必要ありません。ただし、良いサービスを受けた時には、金銭でお礼をするのが通例です。

 しかし地域によっては、警察でも個人的な贈り物をもらうことがあるとのこと。例えば、チューリッヒ(Zürich)警察では原則、受け取りは禁止されています。しかし、自転車を見つけてくれたお礼に贈り物を渡したい場合、上限額100フラン(約11,000円)までの物であればよしとするなど、一部例外もあるようです。

 日本でも日頃の感謝の気持ちを表したくて、郵便配達員や宅配ドライバーさんに、チョコレートや手作りケーキなどをプレゼントすることもあるでしょう。ただ、渡すことで相手に迷惑をかけてしまっては本末転倒というもの。相手の立場に立って、どのような方法でお礼をすべきかよく考えてみるのも大事ですね。

 スイスでのチップについてはこちらをどうぞ。 


コメントを投稿する