スイスの”もったいない”現状

20190104_chikabless_news_03 最近よく耳にする「食品ロス(Food waste)」という言葉。売れ残りや食べ残しなど、まだ食べられる状態であるにもかかわらず食品が廃棄される「もったいない現状」を指しています。

 食品ロスはスイスでも問題になっており、連邦環境局(Bundesamt für Umwelt)は国内の食品廃棄量を年間230万トンと推計。これをスイス人1人当たりに換算すると、毎日1食分の量を捨てていることになるのだとか。さらに、食品ロスの約半分は家庭から発生しているといいます。

 スイス公共放送SRFが行ったインタビューで、食品ロス問題の専門家クラウディオ・ベレッタ(Claudio Beretta)氏は「食品ロス削減への取り組みを促進する様々なキャンペーンが各地で行われているが、消費者の関心を喚起することはできても、大規模な食品廃棄物の削減にはつながっていない」と指摘しました。

 大型スーパーでの売れ残り食品の廃棄を禁止する法律が制定された隣国フランスと比べ、保守的といわれるスイス。法規制による強制には、いまだ踏み切れないのが現状といいます。例えば、食品を廃棄するよりも寄付した方が安くなるなどのインセンティブ制度を導入できれば、削減効果が期待できると考えられるとか。

 また、同氏は「買い物に行く前に冷蔵庫にある食材をチェックして献立を考え、足りない食材のみを購入してほしい。たったこれだけですが、必要な量を見極め、買いすぎないことが食品ロスを減らす鍵となるのです」と、消費者の食品廃棄に対する意識や行動についても触れています。

 今や国際的な問題となっている食品ロス。スイスでもまだまだ課題が山積みですが、私たち消費者一人一人がこの問題の現状を知り、削減に向けて取り組むことが重要ですね。

 


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