ドイツ系パン屋、ローザンヌ進出へ

 2013年にチューリッヒ(Zürich)で誕生したパン屋チェーン、「エス・バル(Äss-Bar)」。この店では、パン、クロワッサンやサンドイッチなどを半額以下の値段で購入することが出来ます。

 安さの理由は「売れ残り商品の販売」。パートナー契約を結んだ各パン店から前日に売れ残ったパンやケーキを仕入れることで、安さを実現しています。「昨日の新鮮なもの(frisch von gestern)」をモットーに掲げて、昨今スイスのみならず世界で問題となっている食料廃棄を減らすために生まれた店です。

 現在、同チェーンはドイツ語圏を中心に国内8都市で展開していますが、フランス語圏のローザンヌ(Lausanne)でも数週間以内にオープン予定であると、日刊紙「Le matin」が報道しました。ローザンヌ店は、フランス語圏ではフリブール(Fribourg)、ビール/ビエンヌ(Biel/Bienne)に次いで3店舗目となります。

 ドイツ語圏では食料廃棄削減に賛同するパートナーも年々増加、順調に規模拡大を見せているエス・バル。しかし、それに比べてなぜ今までフランス語圏の店舗は少なかったのでしょうか。そこには、異なる言語圏における「食習慣の違い」がありました。

 フランス語圏では、人々はパンに対して価格よりも質と新鮮さを求める傾向にあり、カリカリの焼きたてパンなどを好んで食べるのだとか。

 ヴォー州(Vaud)のとあるパン屋さんでは、実際に売れ残ったパンを販売していたものの、売り上げに繋がらなかったとのこと。そのため、同チェーンとの取り引きに興味があっても、フランス語圏への進出を危惧する同業者もいるようです。

 さて、ローザンヌ店は果たして成功するでしょうか。今後、フランス語圏での本格的な展開に注目していきたいですね。

 


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