世界に1本だけのクリスマスツリー

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 みなさんは、「みにくいアヒルの子」ならぬ「みにくいクリスマスツリー」のお話をご存知でしょうか。

 主人公は、クリスマスイブに1本だけ残されたモミの木。枝もひしゃげて曲がった不格好なこの木は、人目につかないようにひっそりと森の中に佇んでいました。そこにある家族が現れ、この木を持ち帰ることに。あたたかい居間に置かれたモミの木は、ろうそくや球できれいに飾り付けられ、立派なクリスマスツリーとなったのでした。

 このお話を地で行く試みを、今年初めて行ったのが、バーゼルラント(Baselland)にある社会精神科団体(VSP)。この団体は、過去にもクリスマスツリーを貸し出していたのですが、顧客から「見た目が悪い」という理由で戻されたことが何度かあったのだとか。

 無料新聞「20 minutes」では、園芸部門長のヤン・ピストリウス(Jan Pistorius)氏の「そうした風潮とは逆方向へ舵を切りたかった」という話を紹介。クリスマスツリーの本当の意味合いを考えてほしいという思いから、今年は「ちょっと変わったフォルムのモミの木」だけを販売することにしたのだそうです。

 同団体は1978年に設立、心理的に問題を抱えた人々のための共同住居や作業所を運営しています。同氏は、「このプロジェクトは、私たちに合っている。ここで働いている人たちも、決して完璧なイメージの人達ではないから」と話しています。

 販売したモミの木については、写真コンテストを実施。飾りつけした木を写真に撮って送ると、抽選で作業所の製品がプレゼントされる予定です。

 完璧なツリーなどどこにもなく、それぞれ個性があるのが当たり前だと教えてくれる、今回の試み。みなさんの今年のクリスマスツリーは、どんな風ですか?


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