表札は個人情報の漏洩!?

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 EU加盟国内で今年の5月から導入された「一般データ保護規則(GDPR)」。基本的人権の保護を目的とし、個人データの保護や違反した場合の制裁に対する強化、その適用範囲の拡大などが定められており、世界一厳しい個人情報規則とも言われています。

 そんな中、オーストリアのウィーン(Wien)では、集合住宅の呼び鈴の横にある住民の表札が同規則に反するとして、約22万軒分の表札が取り外されたとヨーロッパで話題となっています。

 そもそもの始まりは、ウィーンのある男性が「表札に名字が表示されているのは、プライバシーの侵害にあたる」と、同市の管理人組合に対し訴えたこと。ドイツの新聞ZEIT ONLINEによると、男性は「名字と住所が関連づけらると、個人情報が特定されやすい」と訴えかけ、同組合による迅速な対応で集合住宅の表札は取り外され、番号に置き換えられたとのことです。

 このニュースが報道されると、「表札はなくなってしまうのか」という声も上がり、ドイツやスイスの各メディアでも取り上げられました。ドイツでは名字が付いていても規則に違反するものではなく、あくまで個人の意思によるものだと報じています。

 一方、スイスはEU加盟国でないため、同規則の適用地域外。しかも、玄関や出入口付近において名字を表示させることは、現在、法律で義務付けられています。住宅における基準や条件など地域でも違いがあるかと思いますが、その表示の仕方は名字のみ、名前(アルファベット1文字のみ)と名字、あるいはフルネームだったりと、表示の仕方は様々。

 個人情報保護法に詳しいチューリッヒの弁護士マルティン・シュタイガー(Martin Steiger)氏は「一般データ保護規則は、表札を禁止している訳ではない。またスイスでもストーキングの被害に遭っているような人は、名呼び鈴やポストに名前を載せることを拒否できるだろう」とコメント。

 また、表札を廃止して困る例として、同氏は「突然の事故や病気などに遭ったとき。特に集合住宅においては、救急処置を必要とする人を特定しにくい」と、不自由な点も多いことを挙げています。

 少し過剰に反応してしまったところもあるようですね。日本では名前が付いてない所が多いように感じますが、みなさんは表札が必要だと思いますか。

 


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