「スイス産」の鮭が食べられる!?

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 スイスで手に入る鮭と言えば、アラスカや北欧からの輸入ものでしたが、これからは「国産」の鮭も買えるようになります。

 スイス公共放送SRFの報道によると、先日、スイスで初めて、室内で養殖された鮭が出荷時期を迎えました。場所は、海から遠く離れた、グラウビュンデン(Graubünden)州の山の中です。

 スイス・アルパイン・フィッシュ(Swiss Alpine Fish AG)は、2013年に同州ロスタッロ(Lostallo)で設立された会社。養殖業の盛んなアメリカや北欧でも珍しいと言われる、完全循環式の水槽を取り入れ、使用した水の95%をリサイクルしています。

 卵はアイスランドから輸入し、稚魚から成魚になるまで手をかけて育て、重さが3.5キロ程度になると出荷。一部は国内の市場に送り出しますが、残りは自社工場で燻製にしています。

  「ここで育った鮭はストレスフリーです」と胸を張るのは、同社のロナルド・へルキュレンス(Ronald Herculeijns)氏。天然魚と比べると、寄生虫や外敵から守られ、環境汚染の影響を受けにくいのだとか。抗生物質の投与もしていません。

 一方、それに釘をさすのは、魚の保護団体フェア・フィッシュ(Fairfish)のビロ・ハインツペーター・ストゥーダー(Billo Heinzpeter Studer)氏。「循環式水槽であっても、水路や網を用いた他の養殖法と同じく、魚にとっては狭い環境であることに変わりはない」と話しています。

 年間1万3千トン以上の鮭が輸入されていると言われるスイス。最近では食品の輸送にかかる距離やCO2排出量などが問題になり、地産地消に目を向ける人々も増えてきています。皆さんの身近にある店やレストランで、「スイス産の鮭」が登場する日も近いかもしれませんね。

 


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