マダニ予防接種地域、拡大の可能性も

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 今年の夏を表すキーワードとして、「猛暑」だけでなく、「マダニ(Zecken)」も挙げられるのではないでしょうか。スイスの人々の間でも、「森をハイキング中にマダニに噛まれた」という話が後を絶ちません。

 スイス連邦保険局(Bundesamt für Gesundheit, 略称BAG)の発表によると、今年はマダニに噛まれたことによる初夏脳炎(Frühsommer Menigoenzephalitis, 略称FSME)の発症例が、現在までに323件とのこと。昨年の同時期には191件だったため、約1.5倍増えていることになります。

 BAGの伝染病課長ダニエル・コッホ(Daniel Koch)さんの話では、「FSMEは神経を攻撃する非常に危険な病」であり、スイスでは年に平均1人が命を落とすのだとか。マダニに噛まれた4~6週間後あたりにインフルエンザに似た症状が現れ、いったん落ち着くものの、悪化するといいます。

 おもな症状は、40度以上の高熱、首の硬化、麻痺など。病院に入院し、解熱などの対症療法が行われます。数週間から数か月の入院で回復したあと、生涯にわたり、片頭痛や運動機能低下などの後遺症が残る可能性もあるとのこと。

 現在FSMEを防ぐ方法は予防接種だけとされ、「スイスでリスクの高い地域」に住む6歳以上の子どもと大人に予防接種が推奨されています。連邦政府も現状を踏まえ、この地域の拡大も視野に入れているようです。

 「幸い子どもの発症例はそれほど多くない」(同氏)とのことですが、小さい子どもを持つ親には心配の種。秋のハイキングシーズンにもマダニは活動中ですので、長袖、長ズボンを着用し、万全の対策で臨みたいですね。

※マダニ対策と予防接種については、こちらの記事も参考にどうぞ。


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