高架橋事故、スイスではどう防ぐ

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 先週イタリアのジェノバで起きた、高架橋崩落事故。スイスでも大きな話題をよんでいますが、どんな対策がとられているのでしょうか。

 「スイスでは、このような状態になるまで放っておかない」と日刊紙ブント(Der Bund)に語ったのは、ベルン州土木課でプロジェクト長を務めるルドルフ・ノイエンシュヴァンダ―(Rudolf Neuenschwander)氏。

 同氏は日々ハンマーを片手に、州各地の高架橋の点検に奔走しています。橋の表面をたたいて耳をすますと、空洞部分がわかるのだとか。その空洞こそが、橋の劣化のサインだといいます。

 スイスには4500を超える高架橋や地下道があり、すべての橋が国の機関(Astra)によって管理され、5年おきの厳密な検査が法律で義務付けられています。

 技師たちは橋の表面を叩くだけでなく、高度な測量機器も用い、橋の状態を隅々まで調べていきます。問題が小さなうちに解決するため、2008年以降、欠陥により橋が封鎖されたことはないのだとか。

 ノイエンシュヴァンダ―氏は、「スイスでは、冬に雪をとかすために道路にまく塩が橋の敵だ」といいます。道路のコンクリートが十分な厚さであれば内部の鉄骨は守られますが、薄かったり、裂け目があると、そこから水と塩が入り込み、鉄がさびていき、橋の劣化が進みます。

 ベルンの高架橋では、57トンにも及ぶ軍の戦車まで投入して、耐久度を調べることもあったそう。今回のような事故が二度と起こらないよう、様々な交通機関で、こまめな検査を徹底してほしいものですね。

 


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