親から体罰を受けた子供の割合は?

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 最近実施された調査により、両親の子供に対する暴力が、スイスの世帯で頻繁に見られることが明らかとなりました。

 チューリッヒ応用科学大学(Forschungsstudie der ZHAW)は、子供に対する家庭内暴力についてのアンケート調査を実施し、公式サイトでその結果を公表しています。

 今回の調査には、チューリッヒ、ベルン、ジュネーヴ、フリブール、ティチーノを含む各言語圏10州に住む17〜18歳のティーンエイジャー8,317人が参加しました。

 この調査によると、調査対象の63%と高い割合で「幼少時代、両親から身体的暴力を受けたことがある」と回答しています。

 全体の41.4%は、「平手打ちなどの体罰を受けたことがある」と答え、さらに21.9%は、殴る、蹴る、物で叩くなどの「ひどい暴力を受けたことがある」と答えています。

 暴力が振るわれる頻度については、家庭の経済事情や両親の出身地と関連しているとのこと。

 参加した子供の両親出身地は、主にドイツ、クロアチア、ボズニア、マセドニア、セルビア、オーストリア、コソボ、トルコ、スペイン、ポルトガル、イタリア、フランス、スリランカ、ブラジルの14か国。その他にもアジアやアフリカなどの国も含まれています。

 これらの異文化・社会的背景を持つ家庭で育った若者は、スイス人の親を持つ若者に比べ、「ひどい暴力」を受ける頻度が3倍高くなっています。

 また、生活保護を受給している家庭や、両親が失業中の家庭と裕福な家庭とを比較すると、子供が両親に殴られる頻度は、前者の方が2倍高くなっていることが分かりました。

 様々な国の人々を受け入れて、スイス社会への融合に努めるスイス。今回の調査結果で、親が移民として社会で受ける経済的なストレスの影響もあるとみています。

 しつけのためとは言え、怒って子供を叩くことで体だけでなく、心にも大きな傷を残してしまいます。「怒らない・叩かないしつけ」を実践していくように心掛けたいですね。

 

 


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