移民から学ぶ、ドイツ語習得のカギ

20180531_Naoko_Imin_002_cut 世界中から多くの移民を受け入れているスイスですが、40年もの長い間スイスに住んでいても、ドイツ語が片言の外国人は沢山存在します。一方で、ローティーン (10~14歳)のころに、ドイツ語が全く話せない状態でスイスに移住した若者達は、その後スイス人と変わらぬドイツ語をマスターしていきます。

 今回は、この年齢の時期にタイ、ポーランド、クロアチア、スロバキア、ポルトガルの5カ国からスイスに移り住んだ方々に、当時の様子を聞いてみました。


 スロバキア人女性Nさんは、移住当初ドイツ語をひと言も話せず、友達も出来ずに、絶望感を味わったと言います。しかしおよそ3カ月間のドイツ語の特訓を終え、言葉の問題をクリアすると、後には楽しい学校生活が待っていました。

 ポルトガル人女性Sさんの当時10歳の妹さんは、移住当初からすぐにスイスの生活にとけ込めました。しかし14歳という多感な時期であったSさんは「18歳になったら、一人でポルトガルに帰る」と宣言するほどに、心労が大きかったと言います。

 「では、一体どのようにしてネイティブ並みのドイツ語を習得したのですか?」この問いに対し、今回話を聞いた5人の返答はとてもよく似ていました。

 それは、数ヶ月間の学校での特訓の後、ドイツ語を中心に生活をしただけ、というもの。彼女たちがまだローティーンだったため、継続的に語学の訓練をする場に恵まれたこと、また吸収力の早さが幸いしたのでしょう。

 移住当時「年齢が若い」ということは、「母国語のフィルター」による語学の習得ではなく、まず体感して言語を学ぶ部分が多いようです。また十代前半という年齢は、世の中の様々な事柄を知り始める時期と重なるため、言葉の意味や様態をイメージ化しやすいのかも知れません。

 ポーランド人男性Mさんはスイス人と変わらぬ流暢なドイツ語を話しますが、移住から20年が経った現在でも「スイス人を真似るように」スイスドイツ語を話そうと、いつも意識しているそうです。

 継続は力なり、近道などないのだと、心してドイツ語に取り組む姿勢が大切とのこと。

 


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