ツェルマットエリアに新ゴンドラ建設!

 先月のコラムでもお伝えしたように、スイスの建設技術は世界でもトップクラス。今年の夏の終わりには、また一つ、新たな歴史が刻まれるようです。

 日本人観光客にも人気のツェルマット(Zermatt)。イタリアとの国境付近にある標高3,883mの展望台「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス(Matterhorn glacier paradise)」からモンブランやマッターホルン南壁が眺められることから、毎年多くの観光客が訪れます。

  さて、ツェルマット登山鉄道(Zermatt Bergbahn)は、既に運行中のロープウェイに加え、「3S Bahn(Dreiseilumlaufbahn)」と呼ばれる新しいタイプのゴンドラを建設中です。定員は28名、トロッケナー・シュテグ(Trockener Steg, 2,923m)と、マッターホルン・グレッシャー・パラダイス展望台があるクライン・マッターホルン(Klein Matterhorn)間を約9分で結ぶ予定。

 2016年から約58億円の費用をかけて進められている、この巨大プロジェクト。建設現場はなんと標高4,000m近くの山で、激しい降雪や深い霧、日中の気温がマイナス30度になることもあるとか。過酷な自然環境のなかでの建設であることが伺えます。

 この特殊な山岳地域の自然環境で建設工事を務めるのは、地元スイスの会社ライトナー・ロープウェイズ(LEITNER ropeways)。創業は1888年、メキシコや韓国など海外でも数々のゴンドラを建設してきた歴史のある会社です。技術の高さに定評があり、風の影響による揺れを軽減する技術を取り入れ、乗客の快適さも追及しているとのこと。

 完成予定は今年の9月末ですが、それまでの間は「インフォ・キューブ(InfoCube)」と呼ばれる施設の見学が可能(年中無休、無料)。こちらでは、これまでの開発の歴史や工事状況、タッチパネル等を使って学ぶことができます。

 現在、山麓駅はほとんど完成し、山頂駅の作業も順調に進んでいるようです。この夏ツェルマットを観光される方は、高山の工事現場の人達に思いをはせてみるのもいいかもしれませんね。

 


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