シャキリ選手って、実はこんな人

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 サッカーW杯のグループリーグ、スイス対セルビア戦で、世界中の人々の目をひいた「双頭のワシ」、いわゆる、スイス代表の2選手が各ゴール後に胸の前で手を合わせ、アルバニアの象徴であるワシのジェスチャーをした行為は、皆さんも記憶に新しいと思います。

 その一人、ジェルダン・シャキリ(Xherdan Shaqiri)選手の生い立ちについて、「ザ・プレイヤーズ・トリビューン紙(The Players’ Tribune)」で彼自身が紹介しています。

 それによると、同選手はコソボ生まれ。4歳のときに、ユーゴスラビア紛争を避けて家族でスイスに移住。父親はレストランで皿洗い、母親はビルの清掃をし、彼と兄弟は母親の仕事を手伝いながら、何とか生活していました。

 コソボに残した親類に送金していたため、お小遣いは皆無。7歳の誕生日に、ブラジルのロナウドの黄色いジャージを買ってもらったのが「最高の幸せ」だったそうで、嬉しさのあまり「10日間ずっと着続けた」のだとか。

 学校でも移民として、肩身の狭い思いをしていた彼を救ったのが、サッカーでした。近所の公園で、トルコ、アフリカ等様々な背景の少年達と毎日プレー。10代でFCバーゼル加入後も、トレーニングキャンプの費用を芝刈りで稼いだりと、人一倍努力してきました。

 「故郷は2つある」と語る同選手、「スイスは僕の家族に全てをくれた。だから僕もスイス代表として全力を注ぐ。でもひとたびコソボへ足を踏み入れると、ここも僕の故郷だと思うんだ。心がそう感じるんだよ」。

 今大会でもシューズに両国のマークをつけて参加。「政治的な意味なんてない。ただこれが僕の人生を表しているからにすぎない」と言い切ります。

 様々な背景を持つスイスの人々のアイデンティティについても考えさせられた、この問題。本日(7月3日)、スイス対スウェーデンの試合は、スイス時間16時(日本時間23時)キックオフです。

 


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