これぞスイス!夏を告げる牛の大移動

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 5月末からスイス各地で始まる牛の大移動「牧のぼり(Alpaufzug)」は、多くの人がイメージしているスイスらしい風景の一つではないでしょうか。

 牧のぼりは、放牧のために牛を山の牧草地へ移動させるために毎年、各地で開催される伝統行事です。先週土曜日に開催されたのは、ベルナーオーバーランド(Berner Oberland)地方にあるエングストリーゲンアルプ(Engstligenalp)。アルプスの名峰が連なる地域で、美しい景観や環境が守られていることでも知られています。

 開催当日は高齢や体力のない牛が山岳鉄道で運ばれ、その他の500頭以上を超える元気な牛は、一斉に標高1964mの草原にある牧場への大移動が開始。大きな音でカウベルを鳴らしながら、狭くて岩の多い急な山道を約90分をかけて一列で登るその姿は圧巻、毎年多くの観光客を魅了し続けています。

 この行事は、明け方朝5時前から行われのですが、無料新聞20minによれば、今年も多くの見物客がひと目見ようと、朝早くから臨時バスを利用して現地を訪れていたとか。

 同地方で生産されるチーズは1,200トン以上にもなると言われており、9月の中旬までの夏の間、牧場で過ごすこの牛たちの貢献は大きいと、エングストリーゲンアルプ山岳鉄道のロジャー・シュタイナー(Roger Steiner)氏は話します。

 苦しい思いで険しい山を登った後に待っているものは、新鮮な空気と美味しい牧草。山を登る牛たちも、なんだか少し嬉しそうに見えます。

 


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