ミューレベルク原発、廃炉へ最終承認

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 1972年から操業している、ベルン州のミューレベルク(Mühleberg, Bern)原子力発電所。世界で最も古い原発の一つで、福島第一原発と同じ型です。首都ベルンから、わずか15キロメートルほどしか離れていません。  

 これまでに、炉心の燃料棒を取り囲む「炉心シュラウド」という部分にひび割れが見つかるなどの問題が判明してきました。今年3月にも、蒸気管で放射線量が上がる事態となり、緊急停止したばかりです(現在は運転再開)。

 この原発を運営する電力会社BKWは、2013年から廃炉に向けて準備してきました。2014年には早急な廃炉を求める住民の声の高まりを受け、州民投票を実施。否決されたため、当初の計画通り、来年12月20日に運転停止予定です。

 BKWのメディアリリースによると、先週、連邦政府から正式な廃炉の承認を得たとのこと。同社CEOのスザンヌ・トマ(Suzanne Thoma)氏は、「これで計画通りに廃炉を進めることができる」と肯定的に受け止めているようです。

 計画では、運転停止後、核燃料の冷却を開始。その後、使用済み核燃料を中間貯蔵施設に運びこみます。この作業だけで4年はかかる見込み。

 廃炉作業は長期に渡り、最終的に設備を解体して敷地を再利用できるようになるのは、2030年代の半ばになると見積もられています。廃炉にかかるコストは、合計3,000億円超になるだろうと、スイス公共放送SRFは伝えています。

 スイスで初めてとなる、原発の廃炉。近隣国ドイツなどの例を参考にしながら、時間をかけて進められてきたようです。住民の安全を第一に、慎重に行ってほしいものですね。

 

 


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