「ベーシックインカム」試験的に導入へ

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 ちょうど2年前、国民全員が無条件で一定額の所得を収入を得られる制度「ベーシックインカム」をめぐって実施された国民投票。その結果、反対多数で否決となり、ベーシックインカムの導入は見送られることとなりました。

 ところが今月、チューリッヒ(Zürich)州でベーシックインカムの試験導入の計画が進められていることが明らかになりました。期間は来年1月から12月末までの1年間、人口約1,300人の小さな村ライナウ(Rheinau)村で実施される予定です。

 この試験的な導入は、映画制作者であるレベッカ・パニアン(Rebecca Panian)さんの呼びかけによるもの。ベーシックインカムの導入を希望した多くの自治体の中から、ライナウ村が選ばれたと言います。

 同プロジェクトの公式サイトによると、導入されれば25歳以上の人には毎月2,500フラン(約28万円)が毎月支給される仕組みです。25歳未満は毎月1,875フラン(22-25歳)、1,250フラン(18-22歳)、625フラン(0-18歳)と、年齢に応じた一定の金額が支払われます。

 給付額ですが、2,500フラン以上の収入がある場合、自分の収入は手元に残るものの、受給したベーシックインカムの全額を月末に返還しなければなりません。なお、収入には給与以外に年金、社会保障なども含まれます。一方、自身で得た収入が2,500フラン以下の場合、その全額を手放さない限り、ベーシックインカムの2,500フランは支給されません。

 導入を達成するためには、クラウドファンディングを利用して資金提供者と、住民の約半数に当たるおよそ半分にあたる600人~700人の参加者が必要です。現在、参加者を募集中ですが、参加できるのはすでに同村に住んでいる人のみ。これから同村へ移住する人は対象にならないそうです。

 今や世界的に注目される、ベーシックインカム。誰もが最低限必要な生活を送るためにも、ライナウ村での導入実現に期待が寄せられています。

 

 


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