スイス留学 〜ここが違う、スイスの学習方法〜

Universität Zürich; Ursula Meisser-03   スイスの大学では日本で見るような100人を超える規模の授業はなく、5〜10人の少人数クラスや、30〜50人大人数クラスがあったりと、授業形態なども様々。ここではチューリッヒ大学をクローズアップしながら、同大学へ留学した日本人学生の体験をもとに、スイスの「学習方法」についてまとめてご紹介します。

ノートをとるのは、重要なポイントだけ
 まず、学習方法での違いとして、あげられれるのが「ノートテイキング」。日本の大学の授業では、先生が電子黒板やホワイトボードなどに書いた内容をノートなど別のものに記録していくのが主流です。

 一方、チューリッヒ大学の先生は、ボードの代わりにパワーポイントを使いながら解説し、学生たちは先生が説明する重要なポイントだけをパソコンに打ち込んでいきます。

 本大学では授業の3日くらい前から資料の閲覧が可能。そのため、事前にわからない単語を調べたり、授業トピックや内容を理解しておくことで、当日の授業の展開が把握しやすいです。また、資料はあらかじめPDF 形式に変換して保存、先生への質問や吹き出しをつけておけるので便利な上に、とても効率的に学習することができるでしょう。

失敗を恐れない、意見交換の多さ
 授業中、疑問に思ったら、何でも先生にすぐ質問したり、授業中でもグループ内で意見を交わしたりします。

 これは「わからないから学びに来ているので、間違えることは当たり前」と学生が捉え、失敗を恐れずに質問や意見を投げかけるという意識を持っているからこそ。小さなことでも疑問に思うことがあれば手を挙げて発言する、そして、そこから新たな意見交換になることが多いです。

 時に論点から外れた質問をする学生がいても、先生は「その視点はなかった、それは面白い!」などと言って、様々な意見を汲み取り議論を深めてくれます。学生が自分の意見を恥じらや躊躇なく言える、その環境こそが、学習において重要なことなのかもしれません。

真剣に取り組む姿勢
 まず、学生は大学を決める前から自身が学ぶ分野、将来やりたいことや就きたい職業に結びつけてから、専攻分野を選択しています。そのため大学に入る前から「将来の目標設定」がとても明確、さらにその分野への興味や関心がとても強く、授業や学習に取り組む姿勢が非常に真剣です。

 例として、専攻している英語学の分野では、卒業しても就ける職業の範囲は狭く限られているので、卒業後は研究職に就くために大学院へ進学希望する学生も多くいます。

 事前課題をこなすのは当たり前、怠けてしまえば授業について行くことができません。授業中に眠る人や遊ぶ人がいないという理由も納得できます。課題も多く、専門性が高く難しい授業ばかり。とはいえ、自分たちが本気で学びたくて選択したからこそ、学生たちは楽しく学習に取り組んでいます。


 自分で選んだ分野での「プロフェッショナル」を目指す、そんな彼らの学ぶ姿勢を見ながら、自然に多くのことを学べるはず。 スイス留学は非常に刺激の多い教育環境であることがいえるでしょう。

** 上記の記載内容は、日本人学生が2018年にスイスで体験したことをもとにしています。あくまでも目安としてご参考までにご活用ください。


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