チューリッヒ近郊でオオカミ目撃!

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 日本では既に絶滅したとされている、野生のオオカミ。スイスでも、19世紀には絶滅したと考えられていました。しかし1980年代に国内外の法律により保護の対象となり、現在は26ある州のうち16州で、オオカミの生息が確認されています。

 先週、スイスで最も人口の多い都市、チューリッヒ(Zürich)近郊の町でも、1匹のオオカミの姿が目撃されました。同州内で2014年に初めて確認されてから、これで4件目とのこと。 場所は、チューリッヒから電車で20分程の距離にある、ホルゲン(Horgen)です。

 同州のメディアリリースでは正確な場所を公表していませんが、地元紙(Zürichsee-Zeitung)は、町の東端に広がるリエトヴィース(Rietwies)だと伝えています。

 このエリアは自然豊かで森が広がり、馬の農場も点在。しかしながら、アメリカのダウ・ケミカルの支社や住宅地もあり、人が普通に生活している地域でもあります。

 目撃した人によると、家から犬によく似た動物の姿が見えたので、写真を撮ったのだとか。この写真を専門家が確認したところ、オオカミであることがわかったのだそうです。ただ、足跡や噛み跡など、他の痕跡が残っていないため、写真だけでこのオオカミの素性や年齢、性別を判定するのは難しいとのこと。

 オオカミは群れで行動する動物ですが、繁殖可能な年齢になると群れを離れ、単独で動き回ります。1匹のオオカミが新たな縄張りを探し、一晩で60km近く移動することも。そのため、今回目撃されたオオカミが、現在も同地域にとどまっているかはわかっていません。

 オオカミは警戒心が強く、人を避ける生き物です。野生にシカやイノシシ等の十分な獲物があれば、人や家畜を襲うこともほとんどないと言われています。

 私たちがオオカミに遭遇した場合は、どのように対応したらよいのでしょうか。専門家は、「絶対に近づかず、ゆっくりと静かに距離をとること。そして犬を連れている場合、必ず綱につないだり、肉や動物の死骸を野外に放置しない」など推奨しています。

 また、同州ウェブサイト上に公開している、オオカミについてのハンドブック(Handlungsleitfaden Wolf, PDF形式)では、おもに牛や羊、ヤギなどの家畜を飼育する農業従事者へ向けた対処法なども解説していますので、興味のある方は、参考にしてみてくださいね。

<目撃・痕跡情報の連絡先>
チューリッヒ市漁業・狩猟管理部門(FJV)
Tel: 052 397 70 70

 


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