BBQ、思わぬ落とし穴に注意

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 今年も、スイス人が愛するBBQの季節がやってきました。天気のいい日の夕方には、あちらこちらのグリルから、おいしそうな匂いが漂ってきます。

 友人や家族と話しながら、具材を準備する際、ついおろそかになりがちなのが衛生面です。特に、ピクニックで簡易グリルを持って行く際は、気をつけたいもの。

 そこでスイス連邦食品安全獣医局(BLV)は、現在、食中毒防止を呼びかけるキャンペーンを行っています。4つのスローガンは、以下の通り。

1. 正しい温度で加熱する
 最低70度以上で加熱、再加熱すること。特に、鶏肉とひき肉は十分に火を通しましょう。

2. 生ものとそれ以外のものを離す
 生の肉や魚介類に触れた皿やナイフ等を、加熱後の具材やサラダなどの調理に使ってはいけません。マリネ液も、再利用しないように。

3. きちんと洗う
 調理前後に石鹸で手を洗うのが鉄則。生ものに触れたまな板や食器類も、その都度洗剤でよく洗い、熱湯で流して殺菌します。

4. 正しい温度で冷蔵する
 冷蔵庫で保存する際は、5度以下で。また、一度解凍した肉類は、再冷凍しないようにしましょう。

 同局の調査結果では、スイスで毎年1万件もの食中毒が報告されています。その内の8,000件は、カンピロバクターという細菌によるもので、牛やニワトリなどの動物の体内に生息。10数種ある中の一部がヒトに感染し、下痢や腹痛、発熱などの症状を引き起こします。通常は1週間程度で自然治癒する病気ですが、重症化すると入院するケースもあるのだとか。

 1990年代からサルモネラ菌による食中毒件数が減ってきた一方で、2006年あたりから、カンピロバクターによる感染が増えてきたと言います。

 チューリッヒ大学病院の感染症専門家、バーバラ・ハッセ(Barbara Hasse)さんによると、「生の鶏肉の肉汁1滴だけでも、カンピロバクター菌に感染する可能性がある」とのこと。

 夏に向かうこれからの時期、細菌が繁殖しやすくなります。野外でのBBQだけでなく、家庭の台所でも、いま一度、衛生面を見直してみましょう。

 


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