子供の出戻り、親のストレスに?

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 一度親元を離れた後、何らかの理由で実家へ戻ってくる子供達のことをイギリスでは「ブーメラン(Boomerangs)」と呼んでいますが、ブーメランの子供達は、両親にとって悪影響になると、先日エルゼビア社(Elsevier)から出版された医学雑誌「Social Sceience & Medicine」は報告しています。

 今回の調査は、スイスを含むヨーロッパの17ヵ国を対象とし、子供を持つ親99,000組へアンケートを実施しました。結果は、50歳から75歳の1,070組の両親が、「子供が実家へ戻っている」と回答しました。

 子供が親元へ戻ることによる一番の不都合な点は、両親の生活の質の低下だと言います。親は、自分達の生活が管理出来なくなってしまうだけでなく、趣味の時間や自己実現の可能性も奪われてしまうのだとか。

 チューリッヒ大学(Universität Zürich)の社会学者フランソワ・ホップフリンジャー氏(François Höpflinger)によれば、子供が長期間実家を離れた後に親元へ戻るのは、失恋や離婚を経験した、または経済的問題に直面したなど、何か重大な局面を迎えた後のケースが多いとのこと。さらに、転職や失業も理由になり得ると言います。

 ドイツの家庭指導員マルクス・ティメーマン氏(Markus Zimmermann)は、「最近は、アパートや仕事を見つけるのが厳しくなってきていることもあり、ブーメランの子供はますます増えてきている」と現状を述べています。

 親にとって子供はいつまでも可愛いものであり、また子供も困った時はつい親に甘えてしまいがちですが、お互いがそれぞれの生活や生き方を尊重し合うことが重要なのかもしれません。

 


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